News


ゆたかな教育の創造をめざす兵庫県民会議 第16回学校訪問
 今回の訪問先と目的について

 教育創造県民会議は1月26日、兵庫県立尼崎小田高等学校(尼崎市)を訪問し、授業見学・意見交流学習会をおこないました。
 昨年9月に行われた第19回総会にて、森田洋司さん(大阪樟蔭女子大学学長)から「ネットいじめ・誹謗中傷の解消に向けて」―早期発見・迅速な対応・未然防止―と題して、ネットいじめの特殊性や家庭・学校での対応や未然防止、情報モラル教育を通した市民性を育てる観点での人権教育の推進についてご講演をいただきました。森田さんは、兵庫県教育委員会義務教育課を事務局とした「インターネット社会におけるいじめ問題研究会」の研究委員長もされており、2008年3月には県教委発行の「ネットいじめ・誹謗中傷の解消に向けて ―早期発見・迅速な対応・未然防止―」の報告冊子の作成にも協力されています。この講演から、いじめの実態から見た日本の子どもたちの教育課題だけでなく、今まで大切にしてきた人権教育を継承し、次世代にも引き継いでいくことの大切さについて確認することができました。
 今回は、県教委の情報モラル教育の研究指定校として日々とりくみをすすめておられる兵庫県立尼崎小田高等学校を訪問しました。情報科の授業見学だけでなく、互いに意見交流を深めることを目的におこなわれました。
 当日は連合兵庫各地協、教育関係者など県内各地から総勢43名が参加し、訪問の前段の会にて主催者あいさつ、今回の学校訪問の趣旨説明をおこないました。主催者あいさつでは、森本洋平代表委員(連合兵庫会長)から、「今の世の中はとてもドライである(乾いている)。教育に関しては、あたたかみのある環境づくりが必要である」と、「こころ豊かな人づくり」に対するさらなる条件整備や、体験活動や基礎的・基本的知識をもとに自ら課題を見つけ、主体的に判断し、行動することができる「生きる力」の育成を重視した教育実践をすすめていくことの必要性についてふれられました。

 尼崎小田高校を訪問して

今回の訪問先と目的について 当日は、尼崎小田高校の教職員のみなさんに、たくさんの資料を準備していただいたり、きめ細やかな受け入れ体制を整えていただいたりするなど、多数の教職員のみなさんにあたたかく迎えていただきました。
 情報科の授業では、440人の生徒のリポートから、携帯電話の「影の部分」だけではなく、「光の部分」も含めてまとめられた「携帯電話マインドマップ」から、高校生が考える未来の携帯電話の理想像について提案がありました。
 また、意見交流学習会の前に、自転車のマナー、尼崎市民のあたたかさについて、放送部が作成したテレビドキュメント番組を視聴し、放送部活動の様子についても知ることができました。
 図書室にておこなわれた意見交流学習会では、情報モラル講演会や、保護者会、総合学習でのディスカッションなど、生活指導と連携したとりくみについての報告がありました。また、参加者からは授業の感想だけでなく、携帯電話を利用する上での指導や、リース終了後のパソコンの利用方法、授業の工夫点などについての質問がありました。
今回の訪問先と目的について 今回の学校訪問を通して、「学校と地域、保護者と連携した魅力ある学校づくり」という教育創造県民会議の設立趣旨を再確認することができました。
 わたしたちは、この学校訪問の成果を大切にしながら、兵庫県内各地で子どもたちが明るく、いきいきと笑顔で過ごせる環境づくりをより一層推進させていく必要性を認識することができました。
 最後に、快く訪問をお受けいただいた兵庫県立尼崎小田高等学校のみなさまに心から感謝申し上げます。

▲ページ先頭へ
青年部教育実践講座(後期)が開催されました。

 1月18日に青年部教育実践講座(後期)がラッセホールにておこなわれ、県内各地から91名の青年教職員が集まりました。
 全体会では、畑中通夫さん(兵庫教育文化研究所協力研究所員)から「子どもを中心にした人権教育をどうすすめるのか」と題して基調講演をしていただきました。

 「子どものためって、ほんまかいな」「あんたがいるから、クラスがあるんやで」というテーマから、畑中さんが実際に経験された事例や子どもから学んだことなどを中心に問題提起をしていただきました。
 「明日、学校に行かない」と話す子どもや、まちがいを恐れて授業中に発表をしようとしない子どもの実態は、どの学校、どのクラスにでもある事例であり、どのような観点を持って子どもたちに接するのか、青年教職員はそれぞれの場面を共有しながら畑中さんの想いを聞いていました。
青年部教育実践講座(後期)開催 また、児童養護施設の子どもたちとの関わりから、「教職員は、子どもたちの横にいて、しっかりと支えてやることこそ大切だ」という教職員として大切な視点を教えていただき、ひとりよがりの実践ではなく、子どもに寄り添い、子どもたちの実態に応じた実践づくりをすすめることの大切さを再認識することができました。

 分科会では、前期講座と同じ参加者でおこない、自分が積み重ねてきた実践や子どもたちの様子についてのリポートをもちより、実践交流や意見交流をおこないました。
 参加者の感想からは、「リポート作成は大変であったが、前期と同じメンバーだったので、やわらかい雰囲気で実践についての交流ができた。」「校種、職種を超えた実践交流ができ、自分の視野がひろがった。来てよかった。」という積極的なものがたくさんありました。成功例だけでなく、悩みや失敗談を互いに語ることで明日からの実践にむけて交流を深めることができ、大きな成果を得ることができました。

青年部教育実践講座(後期)開催 社会や教育が危機的な状況にある今だからこそ、わたしたち青年教職員が集い、教育実践をはじめ、子どもたちや職場の様子、悩みなどを語り合い、「目の前の子どもたちとどのように向き合っていくのか」「職場のなかまとどうつながっていくのか」ということを、より多くの場で真剣に議論することが大切です。

青年部教育実践講座(後期)開催 兵教組青年部は、今年度からウインターフェスを休止し、より身近な先輩からの実践の語り継ぎや、同僚との実践交流をねらいとして、各支部・地区単位での教育実践講座の開催を提起しています。すでに実施した支部もたくさんあり、その報告からは、さまざまな工夫と「やってよかった」という感想がありました。

 全体会の中で講演会を実施し、兵教組60年の歴史に学んだ地区や、先輩教職員から自身の失敗談や日々大切にしている視点を聞き、今後の自分たちの実践に生かそうとしている支部もありました。
 また、分科会では、身近な先輩教職員を講師に招いて実践を学んだり、職場の様子などについて議論を重ねたりしているところがたくさんありました。さらに、教員だけでなく、さまざまな職種の教職員が参加できるように分科会設定を工夫しているところや、参加者全員がリポートをもちより、ふり返りながら実践交流をおこなった地区もありました。
 実施した各支部・地区からは「やってよかった」「明日からの実践に生かしていきたい」「来年度以降も続けていきたい」という声が多く聞こえてきます。

青年部教育実践講座(後期)開催 ともに語り合うことで、自分自身の力量を高め、一人ひとりの子どもを大切にした教育実践を創造していきましょう。そして、なかま同士のつながりをさらに深め、青年部活動の活性化につなげていきましょう。

▲ページ先頭へ
2008年度 教育課程学習会 開催

「学校発!兵庫の教育改革」をめざして、12月初旬に兵教組教育課程学習会を開催しました。  今回は国際人権法政策研究所(所長:本岡昭次 元参議院副議長)と共同で開催し、第1部は戸塚悦朗さん(龍谷大学法科大学院教授)による講演をおこないました。第2部は、1学期に各学校の協力を得て実施した「教育課程実態調査」や、「子ども虐待実態調査」「人権教育実態調査」等の調査から見えてきた学校の実態をもとに、新学習指導要領の先行実施を控えた次年度の教育課程編成に向けて学習会をおこないました。

講 演 「世界人権宣言と教育への権利−フィンランド調査を踏まえて−」

戸塚悦朗さん(国際関係学博士 龍谷大学法科大学院教授)

 世界人権宣言(1948)により、「人権」の概念が国際文書で初めて具体化されました。その前文には、「人類社会のすべての構成員の・・・」とあります。すべての人が国連のメンバーであり、国籍に関わらずあらゆる人が権利の主体であると言っています。しかし、世界人権宣言は国連の総会において採択された決議であり、総会決議は勧告であるため法的拘束力がありません。
 日本の憲法では、「すべて国民は、・・・ひとしく教育を受ける権利を有する。」とありますが、この「国民」は「国家」の構成員であり、世界人権宣言で言われる「人類」社会の構成員ではないため、外国人は入っていません。日本人の親が子どもに義務教育を受けさせなければ罰を受けますが、外国籍の子の親はそうではありません。
 フィンランド調査では、教育水準の高さの秘密を探ってきました。フィンランドでは外国人が20%を占めていますが、差別がありません。給食費無償、大学まで教育費無償など、教育による格差をなくしています。フィンランドの教育水準の背景にあるのは、国際化を基盤とした平等社会の構築です。
 日本は、少子化により100年後には今の人口の1/3になることが予想されています。国民一人当たりが背負う国の借金も増大し、ますます高齢社会が広がり労働力も不足することが予想されます。外国からの移住や労働力に頼らざるを得ない日が来るかもしれません。世界人権宣言には法的拘束力がありませんが、この理念を生かし、教育によって「人類社会」を創っていかなければ、日本に未来はないのではないでしょうか。そのためにも、国内での法政策の整備が必要です。

【講演より抜粋】

2008年度 教育課程学習会(1) 2008年度 教育課程学習会(2)

学習会要旨 「学校発!兵庫の教育改革」

1.子どもや地域の実態を見つめながら教育課程の編成を
 経済格差の拡大をはじめとする社会の変化を背景に、対人関係の孤立化や情報モラルの低下、自己肯定感や自己実現欲求の不充足など、子ども・若者をとりまく課題は複雑化・深刻化しています。兵庫教育文化研究所がおこなった「『子ども虐待』実態調査」によれば、県内で653人(昨年度593人)もの「虐待が認められる」「気になる子がいる」事例が挙げられ、それぞれについての組織的なとりくみや課題が報告されています。わたしたち教職員が子どもたちの生活背景の把握・理解に努めることは学校教育にとって必要不可欠なことです。「『子ども虐待』実態調査」の結果は、わたしたちの視程が「目に見える」ところに留まっているのではないか、「目に見えにくい」子どもの生活背景にもっと目を向けなければならないのではないかということを問いかけています。
 子どもをとりまく問題とその背景をしっかりと見つめ、職場における教育研究をすすめるとともに、教職員一人ひとりが教育改革の担い手となる自覚を持ち、子どもや地域の実態を見つめながら教育課程を編成していきましょう。
2.学校、家庭、地域が一体となった 兵庫の教育改革を
 「学力とは何か」が問われている今、わたしたちは、「子どもを中心にすえた学校づくり」の原点に立ち返る必要があります。
 兵庫教育文化研究所が発刊した『学力−子どもからはじまる教育−』(2008)の提起や、兵庫発の防災読本『いのち やさしさ まなび』(2005)の提言にもとづき、生きる力をはぐくむ自立・連帯・共生の教育の深化、防災文化の創造、心のケア、新学習システムを活用した教育実践、県教委がすすめている体験を通して学ぶ「自然学校」「トライやる・ウィーク」「環境体験事業」や「わくわくオーケストラ」「スポーツクラブ21ひょうご」等も重視し、“ゆたかな学び”を創造する教育実践を深化・発展させていきましょう。
 そして、主体的に学び、自己実現をめざす子どもたちの育成に向け、学校、家庭、地域が一体となって県民すべてが関わる教育改革運動をさらに推進していきましょう。

 わたしたちは「学びの主体は子どもである」ことを基本にすえ、「ゆたかな学びの保障」の具現をめざし学校現場と地域の実態にもとづいた教育改革にとりくんできました。
 教育課程とは、学習内容だけでなく学校文化のあり方や地域との関わり方も含んで編成されるべきものです。各学校の教育課程について討議を深め、学校発の「兵庫の教育改革」を実現していきましょう。

ひょうご教育フェスティバル(第58次兵庫県教育研究集会)が開催されました。

 11月8日(土)〜9日(日)の2日間にわたり、ひょうご教育フェスティバルを明石市で開催しました。参加者は延べ約6,000人(うち、保護者・子ども・地域住民の参加は約1,300名)にのぼりました。
詳しい内容は、コチラ。

ひょうご教育フェスティバル

▲ページ先頭へ
教育創造県民会議第19回総会

教育創造県民会議第19回総会1  9月14日(日)、ラッセホールにて「ゆたかな教育の創造をめざす兵庫県民会議(以下:教育創造県民会議)第19回総会」がおこなわれました。当日は、連合兵庫各地協役員、教育関係者など県内各地から138名が参加しました。
 冒頭、森本 洋平代表委員(連合兵庫会長)からのあいさつがあり、教育創造県民会議の活動の基本方針となる、地域・家庭・学校が一体となった子育て、人づくりの大切さについてふれました。また、子どもたちにとって魅力的な学校づくりをすすめるために、教育条件の整備や地域で子育てをする雰囲気づくり、文化や技術の伝承の重要性についての話がありました。
 総会では、子どもたちをとりまく現状や課題をふまえながら、だれもが家庭や地域で積極的に教育活動に参加できる環境づくりの必要性や、さまざまな体験活動を通して子どもたちの「生きる力」を育む教育施策をもとめていくことの必要性を提起しました。学校教育だけでなく、生涯教育をはじめとした「学びの場」の多様性を拡げるために、学校と地域が連携した今後一年間の活動方針などが承認されました。
 総会に引き続きおこなわれた記念講演では、「ネットいじめ・誹謗中傷の解消に向けて」―早期発見・迅速な対応・未然防止―と題して、大阪樟蔭女子大学学長、森田 洋司さんに講演をしていただきました。
教育創造県民会議第19回総会2  日本とイギリスやオランダの「いじめ」に対する子どもたちや社会の考え方のちがい、傍観者と仲裁者の学年別推移について、具体的な数値が示されたグラフをもとにお話いただきました。そこからは、国際調査から見た日本の子どもたちの教育課題だけでなく、今まで大切にしてきた人権教育を継承し、次世代にも引き継いでいくことの大切さについて再確認することができました。
 また、市民性を育てる観点での人権教育を推進していくために、従来の教育課程、各教科のなかにある内容を机上で教えるだけでなく、子どもたちが実際に行動することができる力を育成することの大切さをご示唆いただきました。
 地域・家庭・学校が一体となった子育て、地域づくりをいっそう推進していくためにも、より身近な地域で子どもたちの教育について語り合い、意見交換をする場が必要です。そのためにも兵庫県内の全地域に教育創造県民会議の組織を設立していかなくてはなりません。

▲ページ先頭へ
第58次 兵庫県教育研究集会 ひょうご教育フェスティバル 開催

11月、第58次 兵庫県教育研究集会 ひょうご教育フェスティバルが開催されます。
 ⇒内容はコチラ

▲ページ先頭へ
第31回平和教育実践交流集会 開催

 8月、第31回を迎える平和教育実践交流集会を開催しました。

■平和集会 参観
 8月に「平和集会」を開催している小学校で、集会の様子を参観しました。
 「平和集会」では「語り継ぐ 私たちの戦中戦後」と題して、小林啓子さん(加東市)より、神戸・姫路で空襲を体験されたときの話を聞きました。写真や模型といった具体物をまじえて、しかも地元の方から話を聞くということもあって、子どもたちは戦争が自分たちの身近なところでも起きていたことを知り、真剣に耳を傾けていました。
■平和教育実践交流集会
 平和集会の後、会場を移し、第31回平和教育実践交流集会を開催しました。
 講話Tでは、自宅に「加東・平和と人権教育研究資料室」を開設し、資料・パネル等を展示されている山本英孝さん(加東市)に、資料室を開設するに至った想いや、戦時中のご自身の体験などを語っていただきました。
 講話Uでは、05年に『語り継ぐ 私たちの戦中戦後』を発刊された加東市退職女子教職員会から、代表として土肥万里子さん(加東市)にお越しいただき、発刊に至る経緯や発刊への想いを語っていただきました。
 そして、研究所平和教育部会研究所員の高見祥一さん(西宮市)より「兵庫の平和ミュージアム・メモリアルについて」の特別報告、つづいて開催地区からの実践報告を村上昌弘さん(加東市)、宮野郁絵さん(小野市)より受けました。

 集会に参加した方からは、「“平和”が続いてきた背景には“平和の大切さが語り継がれてきた”ことがある。これからも“語り継いで”いかなくてはならない、という言葉が印象的だった。平和の尊さ、戦争の悲惨さ、平和を守ることの大切さを知り、考えるきっかけを、私自身もっと大切にしていきたい」「戦争中は一般人の人権が無視されており、平和教育は人権教育とつながっている部分が大変多いことをあらためて認識した。戦争へむかったのも教育、平和をつくってきたのも教育・・教育にたずさわる者として怖さを感じるとともに、平和な国が続く事を願い、日々教育に邁進していきたいと思った」といった声が聞かれました。

 戦争体験者の高齢化が叫ばれるなか、改めて「語り継ぐ」ことの大切さ、そして私たち教職員が「追体験で語り継いでいく」ことの大切さを実感した会となりました。

▲ページ先頭へ
第35回 教育課程編成講座 開催

 7月末、兵庫県内からのべ600名の教職員が集い、教育課程編成講座を開催しました。
 講座の運営は、研究所の研究所員(現場の教職員)と協力研究所員(大学教員、研究者、研究所員経験者)が中心となっておこないました。今の教育の流れや最新情報を学んだり、実践報告をもとに実践交流をしたり、参加・体験型のワークショップ、教育現場の実態交流や意見交流など、それぞれに工夫をこらした講座が展開されました。

 前期 : 全体会パネルディスカッション
 

『ぶれない人権教育の創造』 〜同和教育の確かさを受け継いで〜

 研究所事務局からの「人権教育実態調査」の報告、コーディネーターの冨田稔さん(天理大学)からの問題提起を受け、パネリストの井上拓路さん(宝塚市)、古田圭策さん(高砂市)、北谷錦也 さん(兵教組教文部長)が、ご自身の体験や子どもたちと向き合うなかでの実践、日々の思いなどを語りました。参加者からは、「本音で語られる言葉に心を打たれた」「あらためて同和教育の大切さを再認識した」「自分自身のとりくみをふり返った」「もう少し話を聞きたかった」という声が聞かれました。

 前期 : 講座
 

自治的諸活動と生活指導

講座T 全国教研の報告
「子どもの生きる力を育てる自治的諸活動〜地域とつながる代表委員会活動」
「ともに歩んだ3年間」
講座U グループ討議
「しんどい立場の子どもとどう向きあうか」
感想
各学校のとりくみや問題点が理解できた。
今後の指導に生かしていけるものばかりで、とてもよい勉強になった。
 

人権・多文化共生教育

講座T
全体会・パネルディスカッションを受けての意見交流
講座U 実践講座
「同和教育・人権教育の授業プラン −部落問題学習を中心に学習指導案を作成しよう!−」
講座V
「外国人児童生徒の学習権保障について」
感想
多くのことを学んだ上に、多くの方々が熱心なとりくみをされていることを知り、刺激と感銘を受けた。
 

障害児教育

講座T
「共生・共学の中での育ち」
講座U 全国教研の報告
「クラスの中での育ちと学び〜教室でのAさんの笑顔が増えた〜」
講座V
実践報告
感想
「共生」していくことの大切さと見通しのある支援をしていくことについてあらためて考える場となった。
 

男女共生教育

講座T
「労働をどう教える? 〜これまでの歴史と意義・実践報告〜」
講座U 全国教研の報告
「中学校でできる男女共生教育を考える」
講座V ロールプレイ
「あなたなら、どうする?」
感想
地域ごとの違いがあり、いろんな状況を知ることができてよかった。
 

食・環境教育

講座T
「絶滅危惧植物を守る」
講座U
「食育について」
講座V 全国教研の報告
「地域とのつながりを育む環境教育」
感想
食・環境ともに、とても興味のあることがらだったため、どちらの話も聞くことができてよかった。
ぜひ子どもたちに伝えてやりたいと思った。
 

平和教育

講座T 現場からの実践報告
「修学旅行に向けてのとりくみ」
「平和ミュージアムを研究して」
講座U 平和学習のワークショップ アイスブレーキング・ロールプレイ
「原爆投下について伝える」
講座V
「平和を考える99のテーマ」
感想
足を運び、また長年にわたり積み重ねられた実践の報告で、たいへん重みがあった。
 

情報教育と社会

講座T
「学習環境のデザイン〜フィンランドの教育現場の視察を通して〜」
講座U
「子どもを取り巻くメディアリテラシー環境」
講座V
「新しい学校図書館の創造」
感想
フィンランドの学習環境を紹介していただくなかで、あらためて学習環境とは何かを考えさせられた。
 

評価選抜制度と進路保障

講座T 全国教研の報告
「山間小規模校のとりくみ」
講座U
「高校教育改革について」
講座V
「各地区の課題について」
感想
各地区の現状や、各支部のかかえる問題など、地区によって違いがあることがわかった。
選抜制度についてよくわかった。
 

学校地域と教育改革

講座T 全国教研の報告
「個に応じた指導と少人数を生かした教育」
講座U 全国教研の報告
「地域と進めるトライやる・ウィークをめざして」 〜新成人アンケートからみえてくるもの〜
講座V
「人権教育を意識した防災教育の推進について」 〜地域と連携した防災教育・参加型防災教育の推進〜
感想
地域に根ざすとりくみを聞いて、とてもすばらしいと思った。
学校全体でとりくむことの重要性をあらためて感じた。
 

教育条件整備の運動

講座T 全国教研の報告
「教育条件整備の活動」
講座U グループワーク
「学校の施設整備を考える」
講座V 班別意見交流
「学校徴収金を考える」
感想
教員の方、事務職員の方両方とじっくり話ができ、たいへん有意義だった。

 全体会講演

 

『力のある学校をつくる』 −学力新時代の課題−

志水宏吉さん(大阪大学大学院)

 すべての子どもたちに対して、本来持っている力を十分に発揮させることのできる「力のある学校」には、@気持ちのそろった教職員集団、A戦略的で柔軟な学校運営、B豊かなつながりを生み出す生徒指導、Cすべての子どもの学びを支える学習指導、Dともに育つ地域・校種間連携、E双方向的な家庭とのかかわり、F安心して学べる学校環境、G前向きで活動的な学校文化といった8つの要素が必要であることを教えていただきました。参加者からは、「今後の学校組織づくりの参考になった」「公立校への期待を感じ、元気が出た」「最近の教育の動向がわかった」という声が聞かれました。

 後期 : 講座
 

日本語教育

講座T
「詩・作文・つづり方 〜書くことを中心に〜」
講座U
「日本語・外国語教育 合同授業の意味づけ 〜形容詞について〜」
講座V
「読み方指導について」
「日本語文法」
全国教研の報告
「確かな読み、豊かな表現をめざして 〜詩の指導をもとに〜」
感想
日本語の大切さ、文法に注目する大切さにあらためて気づかせていただきうれしかった。
たいへん刺激を受けた。
 

外国語教育

講座T
「小学校英語について」
講座U
日本語・外国語教育 合同授業の意味づけ 〜形容詞について〜
全国教研の報告
「日本語と外国語、どちらもことばと考えれば、そこから明日が・・・」
講座V
「明日の授業に生かせるアイディア」
感想
あらためて正しい日本語の習得の必要性、重要性を感じた。英語文法にも同じことが言えると思った。
 

社会科教育

講座T
「社会科で育てる言語力」
講座U
「地域に根ざした社会科教育 −土器でドキドキ−」
講座V
各地区交流(社会科の実践を中心に)
感想
実践交流もよくできたが、それに加え小中の交流ができてよかった。
社会科と総合との関わりについても多様な意見が聞けた。
 

算数・数学教育

講座T 研究所員の実践報告
「かぞえ棒の実践」
「聴く・伝える・響く 授業づくり」
「子どもの成長と内発的動機」
「算数の授業を通じて確かな学力をつけたい」
講座U 昨年度県教研リポート報告
「論理のおもしろさを感じることができる算数学習」
円の求積公式を求める実践&教具づくり
講座V
「算数・数学科における活用力をどのように育てるか 〜活用の内容と方法を視座として〜」
感想
新学習指導要領、教具づくりと、即役立つ講座内容に大満足だった。
 

理科教育

講座T
「身近な植物で水溶液を仲間分けしよう」
講座U
「静電気を楽しもう 〜不思議なイチゴ・曲がる流水・鬼ごっこ・ストローヘリコプターetc〜」
講座V
「火山灰の中の鉱物を見つけよう」
感想
実験をしながらの学習が楽しかった。
子どもたちにも、楽しみながら物理・化学の楽しさを伝えたい。
 

美術教育

講座T 実践作品交流会
〜参加者の実践作品交流@〜
講座U
「感性をひらく絵画指導」
講座V 実践作品交流会
〜参加者の実践作品交流A・研究所員の実践作品の紹介〜
感想
他支部の先生方に出会え、作品を通して先生方の切り口にふれることができてよかった。
たくさんの作品を見せていただき参考になった。
 

音楽教育

講座T
「自分の声を求めて〜発声指導〜」
講座U
「日本の伝統音楽〜舞台芸能を中心に〜」
講座V
実践交流、情報交換
感想
初めての参加だったが、いろいろ勉強になった。
交流会でいろいろな話が聞けてよかった。
 

技術・家庭科教育

講座T
「住まいのカラーコーディネート」
「布草履を作ろう」
講座U
「新学習指導要領について」
「簡単なものづくり」
講座V
「ロボットの組立」
「木ネジ接合〜レターラックをつくろう〜」
感想
布草履づくりやロボットの組立など、準備から説明に至るまで丁寧に講義をしていただき、いろいろおみやげもできて楽しく学ばせていただいた。
 

保健・体育

講座T
「新学習指導要領について」
「保健指導について」
講座U
「チャレンジ運動」
「縄跳び」
「体つくり運動」
講座V
保健指導の問題提示、保健授業の模擬授業「病気の予防」
感想
保健の授業を見せてもらえてよかった。
担任と養護教諭とのコラボがよく、今後養護教諭との連絡を密にしてとりくんでいきたいと思った。
 

教育課程・総合学習

講座T 全国教研リポートに学ぶ
@「活動のふり返りを大切にした自然学校のとりくみ」
A「映像で綴る里山の魅力」
講座UV ワークショップ
「あったらいいなぁ こんな学校」〜日々子どもに寄り添うプロが提言する、子どもたちのための究極の学校づくり〜
感想
実践の発表は先生の熱意、楽しみたいという思いがいっぱいで、中学校であれだけ子どもがのめり込んでとりくむ姿がすごかった。
▲ページ先頭へ
2008年度兵教組女性部サマーワークショップ
自分らしく生きる〜女子教育もんだいからワーク・ライフ・バランス社会へ〜

 7月下旬、ラッセホールに県内各地から約200名が集まって、「兵教組女性部サマーワークショップ」を開催しました。
 昨年決定された「ワーク・ライフ・バランス憲章」は私たちの生活にどのようにかかわってくるのか、また、この憲章をどう読み解き、行動につなげていくのか、今までの私たちのとりくみとどうかかわっているのかなど、今の社会の現状や課題を知り、これからのとりくみについて学びあいました。

第T講座では、前 連合副事務局長の林 誠子さんの講演を聴き、第U講座では兵庫教育文化研究所の男女共生教育部会のこれまでの実践報告とグループ討議、第V講座では滋賀県の中学校教諭 大澤 和彦さんから、育児休業体験についてお話いただき、学習を深めました。
 女性労働者として、教育者として、生活者として、さまざまな立場から自分の日常生活を振り返り、流されるのではなく、常に社会の動きに注意を払い、問題意識を持って行動していこうと確認し、会を閉じました。

第T講座の内容をご紹介します。

「なぜ求める『ワーク・ライフ・バランス』

持続可能な、共に幸せに生きる社会を」

前 連合副事務局長 林 誠子さん

職業を持つということ
  • 「学び」は働く人の税で成り立つ。他の人が働いてくれるから、自分が学校に行ける。職業を持つことによって、受けた教育を社会に還元することが私たちの責任。
  • 家庭に入らざるを得ない人の苦しみ
    (経済的に自立できない、夫からの支配など)
あらゆる関係にバランスがある
  • 正社員と非正規社員では賃金にも保障にも大きな差がある。また、制度があってもそれを利用できない構造になっている。「対等」という関係の欠如から来る不幸が格差社会である。
ワーク・ライフ・バランス憲章と行動指針
  • 非正規雇用の問題や女性の賃金格差についてはまったく触れられていない。
  • だからどうする?という具体策が見えてこない。数値目標は現実離れした根拠のない希望的数値。
私の考える「ワーク・ライフ・バランス」の基本的課題
  • 派遣労働・有期契約の規制を強化し、派遣はもともとの専門職のみに戻すべきである。
  • 「同一価値労働、同一賃金」のための職務評価手法の開発が必要である。誰がしたか、ではなく、仕事の内容から賃金を決める。正規・非正規にかかわらず、働き方に応じた均等待遇の具体策を講ずる必要がある。
  • 税制・年金・医療等は、雇用形態の如何を問わず労働に見合う制度適用を。
  • 政策判断のものさしは、適用除外を作らない、持続可能性のあるものでなければならない。
  • 個人の価値観の転換も必要。時間・関係・精神の充実を犠牲にしてまで今しなければならない仕事?
重要な視点
  • 女性の問題が置き去りにされないように、自分自身の価値判断の仕方を確かめながら、ジェンダーの不平等をなくすことが、ワーク・ライフ・バランスの可能性を伸ばすことにつながる。

常にまじめな実践をする教職員の存在が、
教職員組合の信頼を作る。

▲ページ先頭へ
2008青年部サマーセミナー 「つながれ ひろがれ “話 和 輪”」

 今年も南但馬自然学校において2008青年部サマーセミナーがおこなわれました。6月の第1回サマーセミナー実行委員会にて仕事のこと、職場のこと、自分自身のことなどを議論し、テーマ「つながれ ひろがれ “話 和 輪”」を決定しました。

 開会行事、グループでの自己紹介の後の講座Tでは、「CHANGE 〜みんなでつくろう 兵庫の教育」と題して、水岡俊一参議院議員を招き、水岡さんが国会で活躍されている映像やクイズを通して、政治や国会の情勢について教えていただきました。

 「今まで政治については難しくてなかなか関心をもつことができなかったが、学校現場の実情を国会の場で訴えている水岡さんのお話を聞いて、私たちが声をあげていくことの大切さを実感しました。」といった感想がありました。また、青年教職員が「集まる」ことの大切さをご自身の経験から話していただいたことも、参加者の心に残りました。
 続くパネルディスカッションでは、専任司書教諭や教員免許更新制度のしくみや問題点についてさまざまな視点からお話しいただいたり、青年教職員からのアンケートに基づいた質問や会場からの質問に対してもていねいにこたえていただいたりしました。私たち教職員は、国の政治の情勢についてもアンテナを高くしていく必要があることを実感しました。

 講座Uでは、同じ時間を共有し、体験活動を通して教育的力量を高める学習活動と交流活動をおこないました。教職員が自ら自然体験や福祉体験、社会体験をする中で、「人と人とのふれあい」「モノをつくること」「子どもたちを中心にした体験学習」の大切さ、「協力・協働」の重要性等を改めて実感することができたことは本当に貴重な経験となりました。

 講座Vでは、「CHANGE 〜めざせ、食の達人」と題して、保田茂さんを招き、「汗をかくこと」の必要性、食育を推進している学校の年間計画から組織的・計画的・継続的に推進していくことの大切さについて教えていただきました。
 また、「非米食文化が心筋梗塞や脳梗塞に直結しやすい病気になりやすい」、「穀物自給率と国内総生産の関係」、「国民医療費が増え続けていること」などについて、グラフやデータに基づいたお話を聞いて「食育」の重要性を再認識することができました。会場の後ろには実行委員が作成した教材を「手作り教材コーナー」として展示し、参加者だけでなく、南但馬自然学校の食堂ではたらくみなさんにも見ていただくことができました。

 学校現場の多忙化がすすんでいる今だからこそ、私たち青年教職員は職場・支部・県内のなかまと集まり、同じ時間を共有し、語り合うことが必要なのです。兵庫の教育現場ではたらくなかまが集まるからこそできること、みえてくるものがあります。また、集まることで、普段の生活で忘れがちなことを思い出させてくれたり、再認識させてくれたりします。
 各講座は、私たち教職員が大切にしたい視点や、同僚や子どもたちに語り継いでいきたいことを中心に構成されました。これからも、兵庫の教育が大切にしている「子どもたちを中心にした体験学習」をさらに発展させていく必要があります。

 「サマセミに参加した」経験を「楽しかった」だけではなく、参加したことで「みえてきた光」を分会、支部にひろげ、兵教組のとりくみをみんなで発展させていきましょう。

▲ページ先頭へ
第36回兵庫県学校事務研究集会 開催される

 7月下旬の2日間、第36回兵庫県学校事務研究集会が、「子どもの学習権保障をめざす学校事務の創造」をメインテーマにラッセホールにおいて開催されました。
1日目午前の全体会では、主催者を代表して兵教組山名委員長、事務職員部中塚部長、来賓として三田市議会議員のひわだ充さん、参議院議員の水岡俊一さんからそれぞれあいさつを受けた後、日教組書記次長の小西清一さん(兵教組出身)より中央情勢報告と、公務労協副記事務局長の藤川伸治さんから「地方公務員給与と労働基本権をめぐる現状と課題」を演題に記念講演が行われました。
 午後から2日目にかけては、第1分科会「学校事務職員の仕事を考える」、第2分科会「学校事務労働のあり方・研修について」、第3分科会「組織強化と事務職員制度の確立をめざして」の3つの分科会にわかれて、各支部から持ち寄った合計10本の実践リポートをもとに、討議がおこなわれました。
 参加者は、県内各支部から、2日間でのべ約550名の学校事務職員が参加し、熱い討論が展開されました。

 
▲ページ先頭へ
青年部教育実践講座(前期)が行われました。

 6月14日(土)、ラッセホールにて青年部教育実践講座がおこなわれました。
 3年目を迎えたこの講座ですが、兵庫教育文化研究所の協力を得て開催し、県内から100名の青年が参加しました。
 青年教職員からは、「教材研究をする時間がとれない」「同僚と話す時間もない」などの声をよく聞きます。また、「授業について “何から” “どう” とりくめばよいのか悩んでいる」青年もたくさんいます。
 かつて、職場には、いい意味での「隣の先輩」がいて、教育実践での悩みや、子どもとの関わり、教材研究について真剣に話をしたり、相談にのったりしてくれていました。また、同世代の青年教職員が同じ職場に何人もいて、お互いに授業や教育実践、子どもとの関わりについて話し合い、議論をしていました。
 しかし、現在、多忙化を極めている学校現場では職場の中で教育研究や実践を議論するゆとりも時間もなくなりつつあります。
 兵教組は、教職員の力量を高めるため、教育研究活動・教研集会に力を入れています。「青年部教育実践講座」は、

  • 先輩方から実践を学ぼう!
  • 自らの力量を高めよう!
  • 悩みや課題を共有し、相互によりよい実践をつくりあげていこう!
  • 将来兵庫の教育を担っていく青年層のつながりを深めよう!
という、ねらいを持っています。

 今回は、「先輩のすぐれた実践」に学びながら「子どもたちとどのように向き合っていくのか」、「どんな実践をつくっていくのか」について考えを深めました。1月18日(日)におこなわれる後期講座では、参加者が実践リポートをもちより、討議を深めます。

 今年度からは、支部単位でも「青年部教育実践講座」を開催していきます。今後も、支部・分会においてより身近な先輩やなかまから実践を学び、子どもたちの様子を交流できる機会をつくり上げていきましょう。

▲ページ先頭へ
青年部サマーセミナーに参加しよう !!
 今年も南但馬自然学校にて青年部サマーセミナーを開催します。各地区から実行委員を募り、支部や地区を越えた「なかまづくり」や「教職員としての力量の向上」がはかれるような内容となるように講座やイベントを企画しています。
 学校現場の多忙化がすすんでいますが、そんな今だからこそ、私たち青年教職員は、職場・支部・県内のなかまと語り合う時間が必要です。参加者の感想からは、「この三日間、普段の生活では絶対に経験できないことをみんなで共有することができた。」「日々の忙しさから解放され、つかの間の癒しと連帯感を味わうことができた。」などが寄せられています。
 プログラムを経験することで自然と連帯感が生まれ、一人ひとりが支えあうことの大切さを実感している参加者もたくさんいます。なかまと力を合わせること、協力することの大切さを誰よりも実感しているのは私たち教職員であり、子どもたちにも日々そう語りかけています。
 私たちはひとりではありません。南但馬に集まりましょう!! そこからみえてくるものが必ずあるはずです。
〜つながれ ひろがれ “話 和 輪”〜
たくさんの青年教職員の参加を待っています!
詳細は各支部へお問い合わせください。
2008兵教組青年部サマーセミナー1
▲ページ先頭へ
教育創造県民会議 第15回学校訪問
地域のみんなで子育てをするまちづくり
子どもの虐待、登下校時の子どもの安全問題など、子どもたちの生命に関わる事件があとを絶ちません。それらの問題に正面から向き合い、子どもたち一人ひとりの存在を大切にする教育をすすめるため、子どもたちがいきいきと笑顔で過ごせる地域づくりをすすめるために、保護者、地域住民、はたらくなかまが一体となって連携していきましょう!
今回の訪問先と目的について
 教育創造県民会議は5月8日(木)、社会福祉法人神戸少年の町(神戸市垂水区)を訪問し、施設見学・意見交流学習会をおこないました。
 昨年9月に行われた総会で山梨県立大学の西澤哲さんより、「子ども虐待の現状と地域の課題」と題した講演会をもちました。その講演を受けて、児童養護施設から通う子どもたちが在籍している学校や地域のとりくみ、子どもたちの生活について交流することを目的におこなわれました。
 当日は連合兵庫各地協、教育関係者など県内各地から総勢45名が参加し、訪問の前段の会にて主催者あいさつ、今回の訪問の趣旨説明をおこないました。
 子どもたちが毎日、安心して笑顔で過ごせるように、地域・行政・学校・家庭等が一体となって地域づくりをすすめていくことや、子どもたちの自主的な活動やさまざまな体験の機会や場を提供していくことがもとめられています。連合が掲げている「教育が未来を創る〜連合・教育改革12の提言」のなかにある「地域から子育て・子育ち支援システムを確立する」を具体化していくためにも、今回の訪問、意見交流学習会での成果を今後さまざまな場面で交流していく必要があります。
神戸少年の町を訪問して
 到着後、職員のみなさんの案内により、施設見学をさせていただきました。子どもたちの一日の生活について、ていねいに説明していただき、施設そのものだけでなく、日々子どもたちと生活をともにしている職員のみなさんのあたたかい愛情を感じることができました。
意見交流学習会にて
左から
 谷口 剛義さん(神戸少年の町)
 前田 誠次さん(神戸市立若葉学園)
 谷口 昌子さん(神戸市こども家庭センター)

 多目的ホールにておこなわれた意見交流学習会では、神戸少年の町、神戸市立若葉学園、神戸市こども家庭センターの三施設から日々のとりくみや活動についてや、子どもたちとかかわるなかで大切にしていることなどについて報告がありました。
 子育て支援をはじめとした地域との連携、一人ひとりの子どもたちの家庭背景をふまえた支援のあり方、児童虐待相談の状況についての概要報告から、子どもたちを中心に地域がひとつになることの大切さ、子どもたちとともに歩んでいく「withのきもち」や「子どもが主役」の考え方の大切さを改めて実感しました。

 また、参加者からは子どもの虐待が増えている背景や、子どもたちへの心理的な支援の必要性について質問や意見が出され、地域住民のつながりの希薄さ、世代間連鎖を断ち切ることの必要性を議論しました。
 家庭支援専門相談員(ファミリーソーシャルワーカー)の野口啓示さん(神戸少年の町)は、子育てにおいて「ほめる」ことの大切さについてその難しさと必要性について話され、参加者の共感を得ていました。
 地域の小・中学校からは、教職員だけでなく、PTA活動においてもふだんからの日常的な連携をとりながら、一人ひとりの子どもたちを大切にした生活支援をしていることや、地域行事への参加を通しての支援をおこなっていることが報告されました。
 最後に、とりくみの報告をしていただいた三人から参加者へのメッセージが送られました。
その中には、

「子どもたちへの愛情」
「子どもたちとともに歩んでいくことの大切さ」
「安心して生活できるまちづくりの大切さ」
がこめられていました。
「子どもが主役」のまちづくりを!
▲ページ先頭へ
第79回兵庫県メーデー神戸中央大会 開催される
 5月1日、第79回兵庫県メーデー神戸中央大会が神戸市中央区の大倉山公園野球場開催され、「格差解消・ワーク・ライフ・バランスの実現、労働法制の充実、自然環境保全、世界平和、労働者の国際連帯」等々を中心とする、『メーデー宣言』 『STOP! THE 格差社会』『環境・共生の社会を目指す決議』の宣言・決議を採択しました。当日は、約1万人の労働者の仲間が参加し、兵庫県教職員組合協議会(兵教協)からも約150人が参加し、式典・デモ行進をおこないました。
 連合兵庫の森本洋平会長は「労働者の所得格差が拡大し、二極化がさらに進んでいる。パートや有期契約、派遣労働者等の非正規雇用の労働者は全雇用者の3分の1に達し、ワーキングプアも増加している。一方、正規雇用の労働者も恒常的な長時間労働によって心身ともに疲れており、ワーク・ライフ・バランスの実現とは程遠い。雇用形態間の格差拡大を阻止し、セーフティネットの拡充と、安心・安全、公正な社会を実現しなければならない」とあいさつしました。
 式典終了後に全参加者が2グループに分かれてデモ行進し、『宣言・決議』の要点をシュプレヒコールしながら、これらの諸問題に関する連合の方針を市民・通行人に対してアピールしました。
 また、デモ行進終了後、メーデー恒例の兵教協おたのしみ抽選会を開催し、「ラッセホールペアお食事招待券」をはじめ関係各団体等からご提供いただいた豪華景品に、参加者からも大きな歓声が沸きあがり、たのしいひとときを過ごすことができました。
▲ページ先頭へ
兵教組、車いす14台および福祉自動車寄贈! -- 3月2日
 1981年の国際障害者年を契機として、障害者の「完全参加と平等」の実現をめざしてとりくみがすすめられてきました。
 兵庫県教職員組合は、障害児(者) 施設との連携をはかるために1979年度より障害児(者) 施設へのバス等の寄贈事業を1983年度より車椅子寄贈事業を進めてきました。2007年度より、兵庫県教職員組合教育文化・社会貢献事業として「福祉自動車支援事業」、「車椅子支援事業」、新たに「児童養護施設等への支援事業」をもうけ継続発展させています。また、「ひょうご教育フェステイバル」では展示ゾーンを設け、教職員と保護者・県民のみなさんにこの事業の理解を深めて頂きました。寄贈式では、福祉自動車2台、車椅子14台を寄贈しました。児童養護施設等への支援事業では2施設に支援をおこないました。
▲ページ先頭へ
第42回日教組近畿ブロック養護教員部交流学習会が、2月23日(土)にラッセホールで開催
第42回日教組近畿ブロック養護教員部交流学習会が、2月23日(土)にラッセホールで開催されました。講師に大谷尚子さん(聖母大学教授)を迎え「『保健室の先生』といわれる私たちの仕事とその意味」と題して講演がありました。その後、テーマを「健康権の確立に向けて」としたパネルディスカッションがおこなわれました。交流学習会には、滋賀県、大阪府、奈良県、兵庫県の養護教諭約280名が参加しました。
▲ページ先頭へ
−阪神・淡路大震災13年児童・生徒・教職員−追悼の夕べ -- 1月17日
兵庫県教職員組合は兵庫県学校厚生会とともに、阪神・淡路大震災から13周年にあたるこの日、ラッセホールにおいて、教職員や子どもたちによる追悼の夕べを開催しました。
兵教組は学校厚生会とともに、震災翌年から10周年にあたる2005年まで、毎年大震災で犠牲となった児童・生徒、教職員の方々のご冥福をお祈りするとともに、創造的な教育復興と、震災の教訓に学ぶ教育創造をめざす決意を新たにするために、追悼式をおこなってきました。
そして11周年からは、震災で教え子や友人を亡くした方のなかで、現在音楽活動をされている方々等によるメモリアルコンサートを開いてきました。
今年もご遺族の方々が多数参加くださり、故人の名を刻んだ銘板をしっかりとたしかめ、献花されました。開会のことばに引き続き、神戸市立桂木小合唱団による追悼の歌「しあわせはこべるように」「届けようこの歌を」が会場にひびきました。
全員による黙祷。そして「1・17への思い」として、兵教組山名委員長から、志半ばで無念にもなくなられた児童・生徒・教職員の方々に思いをはせ、防災文化を創造していく決意がのべられました。次に吉本県教育長より、防災教育を全国に発信し、心のケアにも力を尽くす決意をのべられました。
メモリアルコンサートでは、川路和浩さん(神戸・有野小教諭)と震災当時勤務していた有野台小と現勤務校との教え子たちが、金管五重奏の「カンツォン第4番」「見上げてごらん夜の星を」「ブラジル」を演奏。
また、震災当時西宮・樋ノ口小に勤務、6年3組の担任だった松田満さん(西宮・生瀬小教諭)と、教え子の宍戸優治さん(西宮・用海小教諭)による語りがあった。
その後、瀧里佳さんのピアノ伴奏により、渡井口美香さん(淡路・北淡中教諭)が「悲しくなったときは」「小さな空」を独唱、美しい声が響いた。
参加者はそれぞれに、震災で亡くなった、児童・生徒、教職員の冥福を祈った。
▲ページ先頭へ
第29回教育文化フォーラム
 「学力とは・・・〜学力問題を語る〜」
 2007年12月2日(土)、国民教育文化総合研究所・兵庫教育文化研究所・兵庫県教職員組合・兵庫高等学校教職員組合の主催による『第29回教育文化フォーラム』が、ラッセホールで開催されました。兵庫県内の教職員・保護者・勤労者・他府県からの参加者を含め、約300人が集い、「学力」について考え、学びあう機会となりました。
第1部 福田誠治さん(都留文科大学)による特別報告
「PISA2006」の結果公表を目前に控え、これまでの経緯や、調査の意義などが報告されました。
  • PISA調査とは、OECD(経済協力開発機構)による調査で、15歳児が社会への参加に必要な知識・技能をどれくらい取得したかをみるものです。その中には、小・中学校の教科書に載っていることだけでなく、成年期に必要とされる重要な知識・技能も含まれ、「読解力」「数学的リテラシー(応用力)」「科学的リテラシー」の3領域で行われます。PISA2006には57の国と地域が参加しました。
  • PISA2006の結果は12月5日に一斉報道されました。(12月2日時点では「科学的リテラシー」分野のみ公表されていました)
●学力向上には、底上げが大事!
「PISA2006」の科学的リテラシー部門で1位となったフィンランド。その点数ごとの人数を見てみると、学力の低い層の人数が少ないことが大きな特徴です。
科学的リテラシーの調査では、「社会に出て困難な生活が予想される学力」とされる子どもたちの割合が、フィンランド(1位)0.5%、香港(2位)1.7%、カナダ(3位)2.2%、日本(6位)3.2%、OECD平均は5.2%でした。つまり、底上げをすれば全体の成績も上がることをPISA調査は示しています。
●子どもたちが自ら考える学習を!
 すでに様々な学力調査によって、日本の子どもたちは、応用力、思考力、論理性等が弱いと分析されています。
今回のPISA調査からは、さらに、学習への意欲・関心が低いことも明らかになりました。これは、授業・学習が「考える」ことより、正解を「覚える」ことになっているためだと考えられます。
 フィンランドでは、テストのためではなく、自ら学ぶこと、考え抜く学びが大切にされており、その結果、PISA調査でも上位の成績を収めています。
 教科の知識を覚えるという勉強ではなく、自ら考える学習を子どもたちに保障することが、日本の教育に何よりも求められています。そのためには、学びを促すような教材を開発すること、教師に授業準備の時間をしっかり保障することが大事です。
●テスト競争では学力は身につかない!
 イギリスでは、90年代から全国学力テストを導入し、テスト競争・成果主義・序列付け・学校選択という一連の教育システムによって学校再編をはかってきました。しかし、「PISA2006」の結果をみると、得点・順位とも前回より下がっています。ここ10年、他の国際的なテスト(TIMSS)でも成績が伸びていません。国際データからみても、テスト競争では、学力は身につかないことがはっきりしたのです。
第2部 パネルディスカッション
 野口克海さん(園田学園女子大学)、松田智子さん(京都光華女子大学短期大学部)、福田誠治さん(都留文科大学)、遠藤行博さん(兵庫県小学校教諭)の4名のパネリストから、「学力テスト」「学力」への考えや、子どもの心に寄り添った実践・体験などが報告されました。
●文科省の「全国学力・学習状況調査」について
  • 調査の結果は、「総合的な学習の中で新しい事を発見できる児童は、正答率が高い」ことを示しています。「総合」か「基礎基本」かという話がありますが、そうではないのです。こういったことはあまり報道されないので、自分で確かめて判断することも大事です。
  • 学校関係者のみなさん、学力テストの問題を、担当任せや無関心ではなくみんなで批判・検討してみてはどうですか?教育は積み上げてできるものです。全員で課題を共有し、話し合うことが大事ではないでしょうか。
  • 調査では、準備をすると正確な結果が出ません。日本ではその準備をすることこそ勉強だと思っているふしがあったし、今もそう思っている人がいます。それが問題です。
  • 学力テストの結果は、「漢字の読みより書きのほうが点数が悪い」「百分率の計算では生活での活用が難しい」など、これまで教師が感じていたことが表れているだけでした。そういった裏づけはとれたのだから、来年も全国一斉に行う必要が本当にあるのでしょうか。
●子どもたちにつけたい「学力」について
  • 知識を自分たちで見つけてきて理解し、自分なりに整理したものが自分の知識。もし、知識が足りないと思えば、自分で探せばいい。その探し方を学んでおけばいろんな場面で使えるようになります。常に学び続けること、そして、その知識が使える状態になっていることが大事です。
  • 子どもを見ていると、自分の意見をきちんと言うことが大事だと思います。どうすれば快適で前向きな人間関係の対応ができるか学んでいかないといけないし、こちらも教えていかなければらないと思います。
  • いま、学力の二極化と意欲の二極化が問題です。子どもたちが学びから逃走しています。そんな子どもたちに、授業時間を増やして教科書を分厚くしても効果があるでしょうか。やる気を起こさせ、学びの質で迫らないと本当の解決にならないのではないでしょうか。
〜子どもたちと日々、向き合っている教職員のみなさん〜

まず、子ども一人ひとりが背負っている生活を見つめましょう
そこから
子どもどうしが学び合い、深め合うような
「子どもを中心にすえた」授業をつくっていきましょう
▲ページ先頭へ

5500人が参加!
  ひょうご教育フェスティバル
 「ひょうご教育フェスティバル」(第57次兵庫県教育研究集会)を11月10日・11日に芦屋市で開催しました。開催地の芦屋市をはじめ、南北阪神地区の関係者の方々、そして多くの方々のご協力をいただきまして、2日間でのべ5,500人を超える参加者を得、大盛会のうちに終了することができました。


 全体会は、芦屋国際中等教育学校グループの「花輪(かりん)」による太鼓とよさこいソーラン、精道小学校の子どもたちと芦屋市内の教職員による「よさこいソーラン よっちょれ」で始まりました。記念講演は、労働者福祉中央協議会会長の笹森清さんに「今こそ、格差社会から活力ある福祉社会へ  〜人と暮らし、環境に優しい福祉社会の実現をめざして〜」という演題で講演いただき、「歴史の中で経済状況と労働運動が大きく変化し、わたしたちの望んでいない社会情勢になってきている。そのため、労働組合が社会の担い手になり、地域社会との共存・共生をコンセプトとして「共感の得られる運動」をおこなっていく必要がある。地域活動に焦点をあて、家庭のため、子どもたちのために最善を尽くしていこう」と提言をいただきました。

 分科会では、『2020年―情報社会と教育改革』、兵庫発の防災読本『いのち やさしさ まなび』等の改革提言を具体的に実現させていく実践と運動化、子どもの人権を尊重する観点から教育改革の推進、創造的研究活動の定着・発展と、保護者・県民の信頼に応える教育力量の向上をはかることを目標とし、「子どもを中心にすえた わかる授業、たのしい学校づくり」、「地域と手をたずさえて 子ども・保護者の願う教育改革」の2分野にわたる25の分科会に372本のリポートが提出され、活発な実践交流がなされました。その中には16本の保護者・地域の方の報告があり、参加した組合員からは、地域教育力の素晴らしさ、学校が地域・保護者と協力してとりくみをすすめていくことが大切であることを実感したといった意見も聞かれるなど、ここでも「開かれた教研」の意義を深めることができました。

 地元の子どもたち・団体・教職員が演じたステージ発表や、子ども多文化共生展・学校給食展・先人展などの展示・体験コーナーを同時に開催し、多くの子ども・保護者・地域の方々の参加を得ることができました。
その一部ですが、写真で様子をお伝えします。
▲ページ先頭へ

あつまろう!平和をつくりだすために
  〜第30回平和教育実践交流集会開催〜
 兵教組は、1979年から中国の教育関係者と、教育と文化の交流を友好的にすすめてきました。永年の交流の中で、日本軍による南京大虐殺についてのビデオ「南京は、今も忘れない」を制作し、中国教育工会との共同研究として、子ども向け副読本『よりよい明日へ』を発刊しました。また、戦後60年目を迎えた―昨年は、10年ぶりに「平和教育実態調査2005」を実施し、研究所報『こどもと教育』(No,122)にまとめ、報告しました。
 さらに、平和教育の実践の充実をはかるために、「兵教組平和教育実践交流集会」を毎年、県内各地で開催し、実践交流を継続深化しています。
 第30回を迎えた今年は、7月28日(土)に、川西の「第20回平和と人権のためのつどい」との共同開催で実施し、午前中に実践交流、午後からは「平和と人権のためのつどい」に参加しました。
第1部 平和教育実践交流集会
 実践発表では、川西市の橋本憲さんが、20年続いている「平和と人権のためのつどい」の歴史を報告しました。また、第2部の「つどい」に出演する学校のなかから、高橋忠大さん(川西市立桜が丘小学校)、森田裕子さん(猪名川町立松尾台小学校)が実践報告をしました。発表に至るまでの経緯や苦労されたことなどをお聞きするなかで、発表の裏側にある子どもたちとの関係や、平和に対する純粋な想いが伝わってきました。
 その後、参加者との質疑応答が活発におこなわれ、短い時間ではありましたが実りある集会となりました。

 実践報告の中から、一つご紹介します。
 桜が丘小の高橋さんは、前年、赤相市で行われた「平和教育実践交流集会」に参加。そこで、映画「対馬丸」に登場している方が実在の人物であり、今も健在であることを知りました。
 その後、「いつか話を聞きたい・子どもたちにも聞かせたい」と思い続けていたところへ、チャンスがめぐってき、平良啓子さんの講演会を実施することができました。
 様々な苦難と出会いながらもたくましく生きてきた平良さんからのパワーあふれる“ことば”は、子どもたちに大きな影響を与えました。平良さんの話に感動した子どもたちとともに、平良さんから受け取ったメッセージを自分たちなりに発信しようと、オリジナル劇『海鳴りのレクイエム』を作成しました。
 子どもたちは、午後からのステージ発表で平良さんや当時の人々の思いを自分に重ねながら感動的な演技を見せてくれました。

 30回続いてきた「平和教育実践交流集会」。
 そのなかで聞いたこと、学んだことが新たな実践につながっていることを目の当たりにし、子どもたちにつながっていることも実感し、うれしく思いました。
第2部 「平和と人権のためのつどい」(川西)
 会場のロビーには、川西市の小学校から集まった「平和教育」の実践による子どもたちの作品がならんでいました。子どもたちの素直なことばや絵、純粋に平和を願う心を感じ、改めて平和の大切さを心に刻みました。
 ステージでは、子どもたちの「平和を願った」朗読劇、コーラス、劇、地域の方の発表などが催されました。午前中の実践報告と重ね合わせながら見たこともあり、とても感慨深いものがありました。とりわけ、子どもたちの一生懸命な姿、熱い想いに心をうたれました。
2007年度兵教組女性部サマーワークショップ
  労働を考える〜ともに生きる社会を〜
 さる7月24日(火)、ラッセホールに県下から約170名が集まって、「兵教組女性部サマーワークショップ」を開催しました。
 弱肉強食の政策により格差が拡大し、使い捨ての労働力調整として非正規雇用にしわ寄せが行き、女性や若年層から悲鳴が上がっています。今年は「労働」に焦点をあて、状況や問題を知り、労働組合として、教育に携わるものとして、どうとりくんでいくのか、学びあいました。
 第T講座では、全国ユニオン会長の鴨桃代さんの講演を聞き、第U講座では、グループ討議、小中学校での授業実践報告などで学びを深めました。
 女性自らが、労働問題を含め、男女共同参画社会づくりにむけて意識を持ち、行動していこうと確認し会を閉じました。
 第T講座を紹介します。
講座T 「女性労働の今・未来―あらためて職場の『人権』を―」
鴨 桃代さん(全国ユニオン会長)

1.働き方の二極化

@法整備が進んでも働き続けられない。
◆2000年以降、国は家庭と仕事の両立支援を制度整備してきたが、能力・意欲があっても、労働が劣悪化しており、正社員でも職場を去り、非正規労働者になる。(3/4人が出産後退職)
◆労組があっても、結婚・妊娠・出産・育児による不利益取扱いが多い。効率のみを求め、女性が働き続けることを困難にする問題を、企業・職場・国は直視してきたか?
A増え続ける非正規労働者
◆女性は全労働者の43%、その53%は非正規。高卒は男女とも36%がパート。非正規は女性と若者の問題である。
【賃金】
◆全国ユニオンは、「誰でもどこでも時給1200円以上」を要求している(東京都の最低生活保障額からの計算)。全国平均時給は941円で、働いても働いても生活できないワーキングプア状態。ボーナスや退職金もなくて当たり前。「仕事は一人前・扱いは半人前」である。
◆パートの賃金は補完労働として低く抑えられてきた。生計を維持するために、2つ以上の仕事を掛け持ちして働いても厳しい。低すぎる賃金に怒りを持とう。
【有期契約】
◆細切れ契約が雇用不安につながり、「更新」に縛られ物が言えない。将来のことも考えられない。
【日々の身分差別】
◆名前で呼ばれない、「本物の先生ではないという紹介、休暇がない、更衣室にロッカーがないなど。
B多様化による雇用の劣化
【派遣】
◆派遣元に雇用され、派遣先で働く間接雇用。派遣元がマージンを受け取り、派遣先は労働者の雇用責任を免れられる。
◆どこでも・なんでも派遣。不安定な働き方、“35歳定年”
【スポット派遣】
◆1日契約。拘束時間が12〜13時間と長い。「業務管理費」「データ装備費」名目で賃金から差し引かれ、時給に換算すると500〜600円となる。
◆若者やリストラされた中高年が、ネットカフェやファストフード店で寝泊まりし、契約を待つ。

2.労働法制〈労働ビッグバン〉

◆徹底した規制緩和や徹底した能力・意欲の活用
  ⇒労働者のためにではなく、企業のために。
◆派遣会社社長のことば「過労死は自己責任」にあるように、使用者側にパートを保護する必要はない、という思いがある。
◆しかし、パート労働法、派遣法など、政治や企業のトップの責任である。

3.全労働者の問題に

◆非正規は企業にとって「扱いやすい労働者」
  (低コスト・雇用調整しやすい・雇用責任がない)
◆正規が非正規化しており、低い方への均等待遇が賀  進んでいる。これは、正規労働者の成果主義、過重労働が進むと言うことになる。心身の病や、過労死、過労自殺が心配される。
◆このままでは、正規・非正規、どちらにとっても働く充実感、生きがいを失う状況にある。格差是正に向け、一緒に声を上げよう。

4.女性労働者の未来

◆学校の非常勤講師は、実際は準備や片付けでサービス労働を強いられている。介助員などは日給制で、夏休み、冬休みは雇用されていない。保険適用、ボーナス支給等の取り決めは様々であるが、次の契約を結ぶために雇用契約以上の仕事をしている。
◆非正規はもしも解雇されたら、次の契約更新時に不利益変更されたらと、不平・不満があっても何も言えず、あきらめ、我慢し、辞めることを選択せざるをえない。
◆「人間らしい働き方」をめざし、隣の人の働き方を敏感に感じあい、労組の課題にしよう。人としての「心」、労働者としての「連帯」をとりもどそう。
◆教職員は、「人として生きる」「労働者として働く」という生き方が問われている。また、「雇用」と「平和」は一体のもの。「均等待遇」を働き方のキーワードにして、仕事と生活の調和のある、人間らしい働き方をつくろう。

「兵教組結成60周年」「兵庫教育文化研究所30周年」
  記念式典・祝賀レセプション
10月8日、ラッセホールで「兵教組結成60周年」「教育文化研究所設立30周年」記念式典および祝賀レセプションが行われました。
記念式典では、兵庫県教職員組合および兵庫教育文化研究所において長年貢献された方々79名に、感謝状を贈呈しました。
続いて開催された祝賀レセプションには、森越康雄日教組執行委員長、北条勝利連合兵庫会長、井戸敏三兵庫県知事、梶本日出夫神戸市副市長、白立文中国職工対外交流センター副秘書長をはじめ、約400名の方にご参加いただきました。
みなさまからいただいたお言葉を大切にして、兵教組組合員はさらに力を合わせ、保護者や地域の方々、働く仲間のみなさんと手を携え、子どもたち一人ひとりを大切にした教育をすすめます。

山名幸一兵教組執行委員長 挨拶
山名幸一兵教組執行委員長 兵教組の歌の中に、「生計の憂なくてこそ、職場に熱と光あれ…乏しき基礎の上に立つ、学制なんの更新ぞ…」とあります。県下のさまざまな地域で、先輩が汗と涙を流しながら、怒りと悲しみに震えながら、また大笑いしながら、闘ってきた逸話と歴史が『語り継ぐ 兵教組60年』に紹介されていますが、兵教組60年の、ほんの一端を紹介しているにすぎません。兵庫の子どもたちの教育と学校を守りぬくという強い思い、教職員がいきいきと働くことができる、教職員の労働条件の改善をめざして努力してきた先輩たちの、熱き思いが伝わってきます。
昨年12月に、前安倍政権の下、戦後の日本の教育の支えであった、教育基本法が、慎重審議を求める、多くの国民の声を無視して、愛国心教育を重視する内容へ変えられました。平和憲法をかえようとする政治勢力も台頭してきています。また、教育をめぐる政策は、教職員への評価制度の導入、子どもたちに対して全国一斉学力テストの実施など、50年前に破綻した、教育施策が再び繰り返されようとしています。教育再生会議が、次々と子どもたちに対する愛情や深い認識、教育現場を踏まえたものとは決していえない施策を出しています。
競争主義、市場万能主義、拝金主義が横行する現代社会で、社会的・経済的格差は、大変深刻なものになった。子どもたちは、そんな大人社会を見事に反映しています。いじめ、不登校、学級崩壊、高校中退、子ども虐待、卒業しても働く場所がない。さらに心身のバランスを崩して病休に入る教職員も激増しているのです。
私たちは、学校は協力・協働の世界だと考えています。特に、公立学校は、地域コミュニティーの中心として、また、次の時代を担う、子どもたちへの期待と願いがこもった場所です。子どもたちを中心にすえた学校づくりが必要とされています。そのために、地域・家庭・教職員が共通理解を図りながら、力あわせをすることが最も重要。子どもたちの未来のため、子どもたちの最善の利益のために、引き続き提言と実践を続けていく決意です。
兵庫県教職員組合結成60周年
兵庫県教職員組合は1947年7月10日、明石で結成総会をおこないました。敗戦後の混乱と苦しい生活のなか、当時から教職員の労働条件の改善とともに、子どもたちの教育の充実を運動の中心課題に据え、保護者や地域の人々とともに歩むという願いをもっていました。
その後、賃金・権利を軸とするたたかいや、学校の民主化をめざしたとりくみをすすめるとともに、保護者・地域の方々と連帯した新たな教育運動も生まれました。 阪神・淡路大震災以降、「教育の創造的復興」「大震災に学ぶ教育の創造」をかかげ、心のケア、震災シンポ、復興担当教員の配置要求、「わかば奨学金」創設、震災・学校支援チーム「EARTH」創設、追悼式などにとりくみました。
また、心の豊かさや、自立と連帯、共生を育むことを目的として、「自然学校」「トライやる・ウィーク」など、全国に先駆けたとりくみを実施しています。
県教育研究集会を「地域に開かれた教育研究集会」として、保護者・子ども・地域住民・働く仲間のみなさんの多数参加を呼びかけています。
『こどもの詩と絵』の発刊や「車椅子、障害者施設への自動車寄贈」などの教育文化・社会貢献事業も続けています。また、「共生社会」の創造にむけ中国やブラジルなどとの国際交流も行っています。
 また兵教組出身の議員は、国会・県会・市会で活躍しています。
来賓挨拶
森越康雄日教組執行委員長
森越康雄日教組執行委員長 教職員組合は、反対ばかりしているようにとられるが、本当は各地で子どもたちのために地道な運動をしています。とりわけ兵庫は、阪神・淡路大震災の壊滅的な打撃の中から立ち上がり、トライやるウィークや県民に開かれた教研と、全国に先駆けた、地域のため、子どもたちのため、保護者のために汗水流してがんばっています。これを全国にもっと発信していただきたい。
北条勝利連合兵庫会長
北条勝利連合兵庫会長 兵教組は県下全域にわたり、県民・子どもたちとふれあいながらの成長をめざし、共に汗をかくという仕事の社会への発信を懸命に続けてこられた。連合がめざすべき、『顔の見える運動』を展開している。年史を紐解くと、新しい時代の困難も、新たな知恵の中で克服してきている。堂々と自身を持ち、県民のため、子どもたちのために、兵教組のみなさんと一緒に汗をかいていきたい。
井戸敏三兵庫県知事
井戸敏三兵庫県知事 いつの時代も、今を担う人々は、その前の時代の人々に育てられています。今を生きる私たちは、夢と希望、そして志を持つ子どもたちを育て、次代を担う子どもたちに、しっかりと明日を託していかねばなりません。
兵教組は創立60周年、還暦を迎えられました。まさしく、原点に返り、そこから再出発して、未来を担う「兵庫っ子」の育成をめざし、その役割と責務を果たされることを期待します。
梶本日出夫神戸市副市長
梶本日出夫神戸市副市長 兵教組60年の歴史の中でも、決して忘れてはならないことは、阪神淡路大震災で学んだ教訓ではなかったでしょうか。私たちが震災で学んだ、感謝の気持ちの大切さ、命の大切さ、絆の大切さの教訓を風化させてはなりません。これが兵庫の教育の原点ではないでしょうか。この3つを教育の現場で子どもたちに伝えていくことは、これからの時代を担う子どもたちの健やかな成長のために必要です。教職員の力が発揮できるような教育環境を作っていくため、共に力を合わせてがんばりましょう。
吉本知之兵庫県教育長
吉本知之兵庫県教育長 県民の参画と協働によって、子どもたちの「生きる力」をはぐくむという兵庫ならではの教育が根付いてきました。環境教育やわくわくオーケストラなどの新たな事業をはじめとして、全国的にも評価が高いこの兵庫の教育を今後もさらに発信していかねばなりません。民主的な教育を進めるために、教職員の勤務環境の改善だけではなく、保護者や地域の方々とともに歩んでこられた兵教組の皆さんと、今後とも手を携えて兵庫の教育の充実と発展にまい進してまいりたい。
白立文  中国職工対外交流センター  副秘書長
白立文  中国職工対外交流センター  副秘書長 私たちはお互いに学びあい深い友情を結びました。中国と日本の友好史に残る、たくさんの影響のある事業を展開し、共同で『より良い明日へ』という歴史の副読本を作りました。これは中日両国民の、真の友好のために積極的な役割を果たしました。また、大地震など中国での自然災害発生時にはカンパをいただき、被災した子どもたちは、国境を越えた愛を感じています。兵教組の事業はこれから新しい時期が開かれます。是非、山名委員長のご指導のもと、これからの日本で平和民主教育を維持するため、教職員の利益を守るため、アジアと世界の平和のために新たな貢献をされるよう心から期待します。
記念誌『語り継ぐ  兵教組60年』、記念ビデオ「こどもたちへの伝言」
記念誌『語り継ぐ  兵教組60年』、記念ビデオ「こどもたちへの伝言」 結成60年を迎え、歴史と成果を学び、今後の運動にいかすため『語り継ぐ 兵教組60年』と記念ビデオを制作しました。県内の全ての支部と専門部ににも編集に参画してもらい、それぞれの特徴的な運動の歴史を掲載しました。
記念ビデオ「こどもたちへの伝言」は、兵教組60年を映像でふり返っています。特に、1995年の阪神・淡路大震災以降の教育の創造的復興のとりくみや、小学校5年生の「自然学校」や中学2年生の「トライやる・ウィーク」など、兵庫ならではのとりくみが特徴です。

統一自治体選挙
  前半戦・後半戦 兵庫県民主教育政治連盟の候補者 全員当選
ふじいさん、掛水さん、さきもとさん 当選!(4月8日投票)
県会・神戸市北区 ふじい訓博さん
県会3期目の挑戦は、定数3に5人の候補が争いました。「作られた格差、冷たい政治。働く仲間の声が届き、努力が報われ、正当に評価される、当たり前の政治を取り戻したい」と訴え、19,019票を獲得し当選。
「働く仲間の議席として、これからもがんばっていく。ありがとうございました」と感謝の意を述べました。
県会・西宮市 掛水すみえさん
無所属で5期目の選挙戦を闘い、「安心できる子育て、子どもたちの豊かな心を育む教育」「地方政治の改革・格差社会の解消」などを訴え、前回を上回る16,362票を獲得して当選。
「皆さんに支えられ、この日を迎えることができた。地域が抱える課題の解決に努めたい」と決意を述べました。
神戸市会・須磨区 さきもと祐治さん
定数の1減に対し、3人の新人が参入するという大変厳しい状況の中、「あいさつ運動を含めた教育問題、政権腐敗の払拭、格差社会の是正」を訴え、8,763票を獲得し、見事トップ当選。
「票の重みを受け止め、市政に反映する」と喜びを語りました。
岩下さん、川上さん、北野さん、おなかさんも 当選!(4月22日投票)
西宮市会 岩下あきらさん
45人の定数に、現職36、新人21の計57人が立候補した4期目の選挙では、マンションの建設が急増し、子育て世代の有権者数が増。その中で「いつからでも、どこからでも入所できる保育所制度。公立幼稚園の3年保育や学童保育。教育環境の施設や設備の改善と充実」を訴え、2,363票を獲得して当選。
「みなさんのご支援に感謝します。ありがとうございました。この4年間をがんばります」と感謝の意を述べました。
伊丹市会 川上八郎さん
定数4減の28人に対し、35人が立候補。「ほっとけない!!弱いものいじめ。未来を語り合える街・伊丹に」をスローガンに、「引き続き、老朽化した校舎の改造や改築。エレベーターの設置やトイレの改修を進める」と訴え、2,299票を獲得し当選。「わたしを含めて、3期目をむかえる議員が今議会の中心になる。しっかりがんばっていきたい」と決意を語りました。
宝塚市会 北野さと子さん
定数4減の26人に、現職13人が引退という状況下で、新人を含めた32人が立候補。2期目の選挙は、「子どもたちがのびのびと育つ学校施設・設備の充実と30人以下学級。医療や介護、子育て支援などの福祉の向上をめざす」と訴え、4,099票を獲得して、見事2位で当選。「これからも子どもたちの笑顔を大切にして、今後の市政にとりくみたい」と喜びを語りました。
明石市会 おなか利治さん
定数31人に、37人が立候補した6期目の選挙。「いじめ、不登校をなくすためスクールカウンセラーの充実をはかり、豊かな教育環境と安心安全な社会を」と訴え、前回を1,300票上回る、4,343票を獲得し、3位当選。「みなさんの明石市政に対する思いをくみとり、教育の充実と高齢者への福祉を柱として、これからの4年間を頑張りたい」と決意を述べました。
「こどもの詩と絵」表彰式・発刊記念集会
『‘06ひょうご こどもの詩と絵 27』
県下の子どもたちの詩と絵を教室から募集し、一冊の本にする運動は、1980年の国際児童年からはじまり、第27集になります。 子どもたちの生活や自然をみつめる眼、おもしろい発想など、ひとりひとりの表現を大切にする活動を続けています。わたしたちは、この兵庫の子どもたちの作品集が、学校や家庭で語り合われ、人々に癒しと励ましをあたえるものとなることを、心から期待しています。

兵教組は、「こどもの詩と絵」第27集、表彰式・発刊記念集会を、3月25日(日)にラッセホールで行い、約500人が参加しました。
冒頭、田治米政美委員長(当時)は、「みえださんの『いもうとのえがお』は、初めておじいちゃんになった、私の生活と関連した作品。私も詩のとおり、孫の笑顔に家族みんなが幸せな気持ちになっている。えがおは『魔法だよ』の表現に感服した」また、「市場原理の教育ではなく、子どもの心に寄り添い、長い人生をしっかり自分と向き合い、他を思いやる、そんな子育てを私たちはしていきたい。今日のような、すばらしい感動を与えてくれる子どもたちが、たくさん生まれる兵庫の教育を共に作り出していこう」と挨拶しました。
応募数は、詩717篇、絵1020点。その内、掲載されたのは、詩103篇、絵153点でした。
集会は「芦屋ユニオンアンサンブル」のみなさんによるリコーダー演奏でスタート。入賞者の代表に賞状が手渡され、子どもたちによる、絵の説明、詩の朗読が行われました。思いを豊かに表現した朗読や、専門的な絵の説明に、参加者からは笑い声や感嘆の声があがりました。
『‘06ひょうご こどもの詩と絵 27』(1冊500円)購読のお申込みは、兵庫教育文化研究所 吉田まで。
ハンカチはおひさまのにおい
揖保郡太田小学校 三年  森澤 遼太
ぼくの大事なハンカチがない。
そうだ、
昼休みにあそんだ時運動場におとした。
友だちと三人でさがしにいった。
あった。
あった。運動場のまん中。
ぼくがひろうと、
あたたかかった。
お日さまのにおいがした。
きょう室に帰って
先生にもにおわせてあげた。
お日さまのにおい
  いいにおい。


−阪神・淡路大震災12年児童・生徒・教職員−追悼の夕べ -- 1月17日
兵庫県教職員組合は兵庫県学校厚生会とともに、阪神・淡路大震災から12周年にあたるこの日、ラッセホールにおいて、教職員や子どもたちによる追悼の夕べを開催しました。
兵教組は学校厚生会とともに、震災翌年から10周年にあたる2005年まで、毎年大震災で犠牲となった児童・生徒、教職員の方々のご冥福をお祈りするとともに、創造的な教育復興と、震災の教訓に学ぶ教育創造をめざす決意を新たにするために、追悼式をおこなってきました。
そして11周年からは、震災で教え子や友人を亡くした方のなかで、現在音楽活動をされている方々等によるメモリアルコンサートを開いてきました。
今年もご遺族の方々が多数参加くださり、故人の名を刻んだ銘板をしっかりとたしかめ、献花されました。開会のことばに引き続き、神戸市立桂木小合唱団による追悼の歌「しあわせはこべるように」「届けようこの歌を」が会場にひびきました。
全員による黙祷。そして「1・17への思い」として、兵教組田治米委員長から、志半ばで無念にもなくなられた児童・生徒・教職員の方々に思いをはせ、防災文化を創造していく決意がのべられました。次に吉本県教育長より、震災の教訓に学ぶ教育の推進と防災教育を全国に発信していく思いがのべられました。
メモリアルコンサートとして、芦屋ユニオンアンサンブルのみなさんによるリコーダー演奏、そして神戸市の古川教諭と教え子の大渕さんによる「天国に逝った同級生」へのメッセージが披露されました。最後に淡路市の大江夫妻によるフルート・ピアノ演奏がおこなわれました。
「わかる授業・楽しい学校」の実現をめざして!
    〜青年部第2回教育実践講座〜
 -- 1月13日
第2回青年部教育実践講座が1月13日に開催され、県下各支部から約100名の青年部の仲間が参加しました。
全体会では、森実さん(大阪教育大学)が講演。学校現場でのいじめの状況をどう変えるか、子どもたちの課題を教師がちゃんと捉えることが大切、と訴えました。全国でいじめ、自死が相次ぐなか、いじめの捉え方を分析し、状況を変えるためにどうすればよいのか。大学生へのアンケート結果をもとに具体的なお話を聞くことができました。参加者からも「森先生の講演は、私自身とても印象的でした。特にいじめに関するお話では、被害者・加害者のことだけでなく、いじめの状況を変えるための行動などについても分かりやすく教えていただき、明日からの教育活動に役立てていきたいと思います。」等の感想が多く寄せられ、大好評でした。
午後の分科会では、各講師の気配りや2回目の講座ということもあいまって、青年部教職員が日々の実践での“悩み”や“不安”を本音で語りあうことができました。分科会にも参加していただいた森先生からも、「講師がいなくても、自分たちでいろいろ話を出して考えることができるメンバーが集まっていましたね。」と大変嬉しい感想をいただきました。また、講師として参加した先輩教職員からは、「青年部の皆さんとの話は、自分自身の実践や教育観を問い返す機会になった。」という声が聞かれ、まさしく先輩と後輩の交流や学びあいがおこなわれました。
兵教組、車いす11台および福祉自動車寄贈!  -- 12月16日
兵教組は、1981年の国際障害者年を契機に、1979年度より障害者施設へのバス等の寄贈事業を、1983年より車椅子寄贈事業を推進してきました。また、兵教組福祉事業推進委員会を発足させ、労働組合の社会貢献として、より多くの団体・企業や組合員・県民の協力による共同事業として、幅広い運動の推進に努めてきました。その中で、12月16日本年度も車椅子11台(友情号467号〜477号)
・福祉自動車3台(友情号110号〜112号)の寄贈をおこないました。
「兵庫の教育をよくする県民署名」のとりくみと請願行動 -- 12月13・15日
ゆたかな教育の創造をめざす兵庫県民会議・連合兵庫・兵教組は、県下各地域で「兵庫の教育をよくする県民署名」を9月中旬から、12月中旬までとりくみ、27万1,181名分の署名を集約しました。
そして、12月13日に知事部局を、また12月15日には県教育委員会ならびに県議会各会派を訪問し、次の六項目についての要請行動をおこないました。
一、
21世紀を担う子どもたちが、こころ豊かに成長するため、教育予算増による教育条件整備の拡充をめざすこと。
二、
地域・家庭の教育力の再生をはかるとともに、子どもたちがさまざまな人と出会い、多様な体験をおこなうなど、こころ豊かな休日を過ごせるよう関連予算を拡充すること。
三、
阪神・淡路大震災の教訓に学ぶ教育の創造に向けた予算措置を行うこと。
四、
「人権教育基本方針」「兵庫県人権教育及び啓発に関する総合推進指針」「外国人児童生徒にかかわる教育指針」の具現化を図るための予算を拡充すること。
五、
受験競争の緩和に向けた偏差値教育の是正と高校入試制度・方法の改善をすすめるとともに、子どもの進路に関わる具体的な施策を推進するための予算を拡充すること。
六、
市町合併に伴い、学校の統廃合など、教育条件の低下を招かないようにすること。
「学力調査」をめぐる広島県教組との交流学習会
兵教組では、11月18日、19日の2日間、本部・研究所より山名委員長代行他7名とともに県下各支部より青年部を中心に42名が、広島県教職員組合そして竹原市大久野島を訪問し、交流学習と平和学習フィールドワークの機会をもちました。
広島県教組との交流学習では、「学力調査」をめぐる実態調査結果等をめぐっての問題、また教育行政による不当労働行為についての話を聞きました。来春より全国一斉に学力テストが導入されるだけに、兵庫県でも他人事ではないと、全員が真剣に学習することができました。
―参加者の感想より―
  • 教育改革の名のもとに推進している一連のできごとを知り、現場の教職員が大きなプレッシュャーとなり、平常の心の余裕を失わせるという現実があったのではないだろうか、と強く感じました。
  • 学力調査問題は、学年やクラスの結果公表があると、テストの平均点数にのみ焦点があてられ、競争をあおり、しだいに教育の過程について論じられなくなるのだということがわかった。だから結果を出すために、過去の問題を授業の中で繰り返し扱ったり、最後は生徒の答案を改ざんしてしまったりするといったゆがみを生み出すのだろう。
  • 市独自の学力調査結果を広報誌や学校ホームページを通じて公開しているそうです。平均点の低いクラスの担任は、保護者会を開き、保護者に頭を下げ、点数を上げる約束をさせられるようです。
  • 不登校、知的障害の子どもは学力試験を受けなくてもよいとされたそうです。そうした結果としてのテスト結果を、学校評価の資料として堂々と公開しているそうで、おおいに疑問に思いました。
  • 尾道市の校長先生の自殺報道については聞いていましたが、その裏にこんな管理主義的背景があったと、はじめて知りました。学校は、校長も含め全教職員の協力なしには回っていきません。うちの校長は、どうなんだろう、と考えました。表面上うまく学校運営できているようですが、きっと見えない問題が山積みなんだろうし、支えていかなければ、と思います。

二日目の平和学習フィールドワークでは、忠海港へバスで移動し、大久野島毒ガス資料館等旧日本軍関連の施設を見学した。
―参加者の感想より―
  • 広島の平和教育といえば原爆に関することだけでなく、今回訪れた大久野島にもあるこということを再認識しました。
  • 私は、イランやイスラエルの地を訪れ、大量虐殺に関する博物館を見てきた経験がありますが、毒ガスを使用した実際の場面の映像の数々は今でも忘れることができません。日本があれだけ非人道的な兵器を、この島でつくっていたのか―胸の奥に気持ち悪いものがこみ上げてきました。戦時中とはいえ、危険極まりない作業を何も知らない島民・国民にさせた時の政府、そして戦後は90年代になるまで隠蔽していた行政(国)の姿勢に、どれだけ怒りがわくことか。
  • 山名委員長代行の「被害者の歴史だけでなく、加害者の歴史もあるんやで。」の言葉が印象的だった。社会科の教師として、物事の見方・考え方が偏ることのないよう、自分の生徒たちにもこのことを伝えていきたいです。
教基法改悪の危機 緊急中央行動に兵教組も結集
教育基本法政府法案は11月16日午後の衆院本会議で、自民、公明の与党両党などの賛成多数で可決された。採決に反対の民主、共産、社民、国民新の野党4党は欠席した。与党は今国会の成立に向け、17日の参院本会議で単独で趣旨説明を行い、一方野党は国会審議を拒否して徹底抗戦する構えです。
兵教組は、この間、日教組の「非常事態宣言」に呼応して、デモ行進、国会請願、国会前座り込み行動などに参加し、そして県下各地でビラ配布やキャラバン行動をくり広げました。そして、10月26日の緊急中央行動に400人の組合員が参加しました。
参加者の声―― 「続々と終結する全国からの日教組組合員の多さに、今回の行動の重要性を感じ、身震いする思いだった。」
「デモ行進にも力がはいった。」
「子ども・教職員の願いを無視した基本法改悪は、何としても阻止をし、最後までたたかいぬきたい。」
藤井訓博 兵庫県会議員の声―― 「教育基本法を変えようとする目的が、教育のためではなく、子ども・保護者のためでもない。変えるべきは政府・与党の頭の中だ。改悪阻止のため、街頭に立ち、広く世論に訴えかけていく。」