新着情報
緊急事態宣言の再発令にともなう兵教組の今後の対応について
2021.04.23
4月23日、政府は兵庫県を含む4都府県に対して緊急事態宣言の再発令をおこないました。
そのような状況をふまえ、4月23日(金)から5月23日(日)までの兵教組の対応について、事務連絡を各地域組合へ発出しています。詳細は、各所属地域組合へお問い合わせください。
ホームページをリニューアルしました。
2021.04.01
この度ホームページをリニューアルいたしました。
今回のリニューアルでは皆さまに、より見やすく、また情報を分かりやすくお伝えできるホームページとなるように、デザインや構成を一新しました。
これからも定期的にサイトを更新し、皆様にご満足いただけるサイト作りを目指してまいります。
2021年 年頭のごあいさつ
2021.01.04
謹んで新年のお慶びを申し上げます。年頭に際し、組合員・ご家族の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、3カ月にわたる学校・園の一斉臨時休業や様々な行事や活動が中止や延期、規模縮小となり、通常通りの教育活動がおこなえない状況が続いた1年となりました。多くの皆様がそれぞれの立場で大変なご苦労を続けてこられたことと思います。改めて皆様の日々の活動・ご奮闘に敬意を表します。
いま兵庫の学校では、教職員の世代交代が急速にすすみ、この10年で約半数の教職員が入れ替わりました。10年先を見すえ次の時代を担う若い教職員の皆様にこれまでの運動の歴史や教育研究活動をしっかりと語り継ぎ、人権の視点を大切にした教職員の協力・協働によるこころの通いあう学校づくりにむけ、日常的に“組合活動の見える化”運動にとりくんでまいります。
また、兵庫教育文化研究所を研究活動の「核」として、予測困難な時代の2030年の教育改革を展望し、提言(第6次)の策定やポストコロナを見すえた教育課程編成、新学習指導要領の全面実施への対応など、討議資料「学校発・兵庫の教育改革」等を活用し、保護者や地域、働く仲間とのつながりを大切にした社会的対話をすすめ、「いきる つながる みちひらく」をキーワードに、子どもたちが夢や希望を持ち、成長が実感できる兵庫らしい教育実践にとりくんでいきましょう。
そして、29地域組合が「チーム兵教組」として力を合わせ「参加・提言・改革」の運動を力強くすすめてまいります。 本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
第70次兵庫県教育研究集会を開催!
2020.12.04
全体会
主催者を代表して、川原芳和兵庫教育文化研究所所長・兵庫県教職員組合中央執行委員長より、あいさつがあった。(要旨)
続いて、コロナ禍での県教研開催にあたり、西上三鶴兵庫県教育長よりビデオメッセージが届けられた。
基調提案
全体会では、リレートーク形式で基調提案をおこなった。常任研究所員である諏訪清二さんをコーディネーターに、長尾彰夫さん、髙田一宏さん、勝木洋子さん、五百住満さんの5人から、「『過去に学び、現在を見つめ、未来を展望する』~『コロナ禍』における課題から、改めて『学校』のあり方を問い直す~」と題し、議論が展開された。
後半には、各分科会会場を結び現場実態をもとにした発言もあり、各会場において活発な討議がおこなわれた。
コロナ禍における社会の変化・子どもの姿、教育課程再編など直面する教育課題に、教職員が地域や関係機関とどのように連携してとりくんでいけばよいのかを共有するシンポジウムとなった。
(詳細は教育ひょうごで)
分科会
領域1として「子どもを中心にすえた 楽しい学校づくり」に11分科会、領域2として「地域と手をたずさえて 子ども・保護者の願う教育改革」に12分科会と特別分科会「生きる力を育む教育」の24分科会で構成した。基調提案をふまえ、分科会ごとに現場の実践例をもとに参加者で討議をおこなった。今回、各地域組合・分会からのリポート報告をもとめていないことから、これまでの実践(「日本の教育:このリポートに学ぶ」「研究所40年のあゆみ」「兵庫の教育」等)の学び直し、研究所員による実践提案、組織的なとりくみをすすめている自主教研グループの提案などをもとに議論を深めた。
(各分科会の詳細は教育ひょうごで)
医療・介護・福祉現場の最前線で働く仲間にエールを送ろう!
2020.05.27
兵教組は5月13日、連合のとりくみに賛同し、新型コロナウイルス感染症対策の最前線でがんばっておられる「医療・介護・福祉従事者」への感謝を伝えるフォトメッセージを撮影し、連合HPにアップしました。
学校・園再開をむかえた兵庫の教職員のみなさんへ
2020.05.27
5月21日には兵庫県が、25日にはすべての都道府県で「緊急事態宣言」が解除されたことを受け、兵教組は組合員のみなさんに対し、メッセージを発出しました。
【重要連絡】兵庫県知事・休業要請にともなう兵教組の対応について
2020.05.21
新型コロナウイルス感染症への対応について、兵教組は、県・県教委をはじめとする周辺状況等を勘案しながら会議の開催等について協議し、5月末までの対応を示してきたところです。そのような中、各種報道でご承知のとおり、5月21日、政府は、「緊急事態宣言」の対象としてきた兵庫県を指定から解除しました。これを受け、兵庫県は、対策本部会議で休業要請の解除を含む対処方針を決定しました。
兵教組としては、5月末までは引き続き以下のとおり対応させていただきます。
なお、この対応については情勢に応じて変更することがありますので、ご承知おきください。
〇兵教組書記局開設時間 9:00~19:00
第43回母と女性教職員の会 兵庫県集会
2020.02.10
1月26日、「子どもたちに平和な未来を~誰もが安心してくらせる社会であるために~」をテーマに、「第43回母と女性教職員の会 兵庫県集会」をラッセホールにおいて開催し、県内各地域から保護者・退職教職員・各自治体議員を含めた約180人が参加しました。
「母と女性教職員の会」の運動は、1954年に始まりました。「わが子、教え子を再び戦場に送るな」をスローガンに、子どもたちの幸せをめざし、女性がいきいきと生きられるように、そして、憲法を守るために全国各地でとりくみを続けています。
全体会では、李京愛さん(民族教育ネットワーク事務局長)から「在日コリアンの私が考えること」と題した講演がありました。ご自身の幼少期からの思い、また親となってからのお子さんへの思いやさまざまな経験の中で考え、行動されてきたことをわかりやすく話していただきました。
分科会では、3つのテーマで討議をおこないました。
「平和と国際連帯」分科会では、大西登志子さん(OneDrop)から「ひとつぶの奇跡」と題し、バングラデシュに生きる子どもたちへの教育支援のとりくみをもとにご提起いただきました。参加者からは「教員として、今後、子どもたちにどんなふうに伝えていこうかと考えた時間だった。」等の感想がありました。
「子どもの人権を考える」分科会では、河野美智子さん(尼崎)から「トランスジェンダーの生徒に対する登校支援~学校生活をありのままの自分で…~」と題し、具体的事例をもとに、性の多様性への理解と個性を尊重する体制づくりについてのとりくみをご提起いただきました。参加者からは「自分事としてとらえる子ども、多様性を受け入れられる子どもを育てたいと改めて思った。」等の感想がありました。
「性別にとらわれず自分らしく生きる」分科会では、西﨑節子さん(芦屋)から「女として 人として 人と共に生きる ~自分らしく、感じるままに~」と題し、ご自身の経験をもとに、自分らしく生きることのたいへんさ、重要さについて話していただきました。参加者からは「おかしいと思ったことは声を上げ、相手に問いかける勇気を見習わないといけないと思った。」等の感想がありました。
「母女」は、地域のことは地域で、全国的な問題は大きく連帯してとりくむことが運動の原点です。今後も、保護者・地域の方々と教職員がともに手を携え、誰もが安心してくらせる平和な社会であるための運動を続けていきます。
集会にご協力いただいた皆様、ご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
ひょうご教育フェスティバル(第69次兵庫県教育研究集会)を開催しました
2020.01.31
第69次兵庫県教育研究集会「ひょうご教育フェスティバル」が11月9日(土)、10日(日)の2日間、姫路市で開催されました。本集会は、「開かれた教研」として15年目を迎え、教職員、退職教職員、子ども、保護者・働く仲間・地域の方々など、のべ4,700人が参加し、うち、子ども・保護者など一般の参加者は約1,000人でした。全体会・分科会を通して活発な討議がおこなわれました。
全体会
9日(土)、姫路市市民会館で開催され、約800人が参加しました。白鷺小中学校の和太鼓部による演奏と網干中学校2年生による津軽三味線演奏でオープニングが飾られました。
その後、主催者を代表して、川原芳和兵庫教育文化研究所所長・兵庫県教職員組合中央執行委員長のあいさつの後、来賓あいさつでは、福永明連合兵庫会長・荒木一聡兵庫県副知事・西上三鶴兵庫県教育長・黒川優姫路市副市長・阿曽浩子姫路市連合PTA協議会副会長からそれぞれ心に響く激励を受け、全体会前半が終了しました。
記念シンポジウム
髙田一宏大阪大学大学院教授を座長とし、シンポジストに小学校教員の山崎温加さん(南あわじ)、坂元宣之白鷺小中学校学校運営協議会会長、村田かおり兵庫県教育委員会義務教育課長、半羽利美佳武庫川女子大学准教授の4人を迎え、「歴史を引き継ぎ、未来にむけた学校づくり~どうなる2030年 こうしてすすめよう兵庫の教育改革~」と題し、議論が展開されました。シンポジウム後半には、フロアからの職場実態をもとにした発言もあり、会場は熱気に包まれました。
2030年の学校づくりに、教職員が地域や関係機関とどのように連携してとりくんでいけばよいのかを共有できたシンポジウムとなりました。
分科会
領域1として「子どもを中心にすえた 楽しい学校づくり」に11分科会、領域2として「地域と手をたずさえて 子ども・保護者の願う教育改革」に12分科会と特別分科会「生きる力を育む教育」の24分科会で構成し、分会から地域教研へと積み上げてきた教研活動の実践を交流しました。今次教研には、保護者・地域の方のリポート51本を含め、総計387本のリポートが報告されました。
展示・体験コーナー
地元中西播地区の協力により「どんぐり工作」「『宍粟杉』でキーホルダーづくり」「絵手紙教室」「レザークラフト教室」「はじめよう!スナッグゴルフ」「ドローンフライト体験」「夜間中学を知っていますか?―播磨にも夜間中学を―」「子ども多文化共生センター展」「布のおもちゃづくり」「あすをひらく美術教育展」「親子でつくろう料理教室」「安全・安心でおいしい学校給食展」など特色あるコーナーを開設しました。
そして、会場を巡る「スタンプラリー」も実施され、多くの子ども・保護者が参加しました。
第46回教育課程編成講座を開催しました!
2019.08.27
「わかる授業・たのしい学校」の実現をめざした、教育課程の編成と創造的な教育研究活動を組織的にすすめるために、第46回教育課程編成講座を開催し、2日間で667人の参加がありました。
前期の全体会では、住友剛さん(自治的諸活動と生活指導部会協力研究所員)をコーディネーターとして、「子どもの権利条約をさまざまな視点から考えよう」をテーマにシンポジウムをおこないました。 シンポジストの研究所員からは、「いま、教職員として、子どもや保護者の生きづらさ、願いと向き合う」という切り口から、「子どもの権利条約」の具現化をめざす教育実践のあり方についてお話いただきました。
参加者からは、「経済的な困難に直面する保護者と子どもの視点、外国につながる子どもたちの視点、人権教育の視点など多様な角度から今の子どもの課題になることや共通する大切なことについて考えることができた。子どもの権利条約を改めて見直そうと思った」「子どもの権利条約から自分のめざすものの根拠となるものを再確認できた。子どもや保護者の願いにきちんと向き合う教職員集団でありたい」などの感想がありました。
後期の全体会では、島善信さん(教育課程部会協力研究所員)をコーディネーターとして、「地域と学校の関係を問い直そう~協働の形を模索して~」をテーマにシンポジウムをおこないました。シンポジストの研究所員からは、少子化による学校の統廃合や小中一貫教育にむけての議論が各地ですすめられていく中、義務教育学校の現状や地域を巻き込んだコミュニティスクールへの対応や課題などについてお話いただきました。
参加者からは、「社会の様子が変わり、学校の姿も多様化している。地域とのかかわり方を改めて考えるよい機会となった」「2030年を見すえて、学校と地域の関係を問い直す必要性について考えさせられた。子どもを主体に、学校だけではなく多様な地域の方々と連携してコンピテンシーをつけていきたい」などの感想がありました。
午後からは、前期が課題別の9分科会、後期が教科系の10分科会にわかれて、分科会が開催されました。協力研究所員や研究所員を中心に、全国教研の還流や、授業実践報告、ワークショップなどが企画され、参加者は積極的に活動に参加し、熱心な討議や地域組合間交流をおこないました。
今後、新学習指導要領の全面実施をひかえ、教育課程の見直しがされていく中、改めて「ゆたかな学び」を具現化するための教育課程の自主的・創造的編成にとりくむとともに、「子どもを中心にすえた学校づくり」の原点に立ち返り、生きる力をはぐくむ自立と連帯・共生の教育のさらなる深化をめざしてとりくんでいく必要があります。編成講座での学びを生かした実践をすすめ、今秋の第69次兵庫県教育研究集会においてさらに討議を深めていきます。
第59回養護教員部サマーセミナーを開催しました!
2019.08.09
8月9日、第59回養護教員部サマーセミナーが開催され、県内各地域より約140人が参加しました。
記念講演では、「虐待から子どもを守る~今、できることを~」と題し、兵庫教育文化研究所副所長の塚田良子さんから具体的な事例をふまえた話をしていただきました。
塚田さんは「学校は人間関係の構築が大切である。担任だけでなく子どもの保護者と繋がっていくことはとても重要である。情報をしっかり収集し、その情報を教職員が共通認識することが必要である。人間関係の構築には『安心・安全』が不可欠である。子どもたちは、施設に入所しているのは自分が悪いと思っていることが多い。『あなたは悪くないよ』と子どもたちに声をかけてあげてほしい。一人で抱え込まず、地域で連携していこう」と呼びかけました。参加者からは、「情報が収集できたら、市教委と相談し、適切に対応したい」「子どもたちの家庭環境を把握しながら、教育をすすめなければならない」といった感想が寄せられました。
続いて、日教組の菅谷宝子養護教員部副部長から中央情勢報告がありました。文科省協議をふまえ、運動器検診、色覚検査、集団フッ素洗口・塗布、ピロリ菌検査など、養護教員部の全国的な課題やその背景の報告・説明がありました。参加者からは「運動器検診が導入された流れや色覚検査の歴史など知ることができてよかった」「子どもの健康と教育の場が両立できるように考えていきたい」「常に『本当に安全か、子どものためになっているか』という視点を大切にしたい」などといった感想が寄せられました。
その後、「子どもの悩みや問題点にふれて」「子どもの健康権の確立について」「養護教員部運動の強化発展のために」をテーマに3つの分科会で、活発な討議がおこなわれました。
兵教組養護教員部は、各地域組合と課題の共有をはかり、今後も子どもたちの支援につなげていきます。
第42回平和教育実践交流集会を開催しました!
2019.08.06
第42回平和教育実践交流集会を「見つめ 語り継ぐ 平和教育 ~郷土を巡るとりくみから~」をテーマに、南あわじ市で開催し、79人が参加しました。
開会行事に引き続き、市内にある「若人の広場公園」でフィールド・ワークをおこないました。先の大戦においてさまざまな軍需工場での生産に動員され、学業半ばで亡くなった学徒を追悼するために建てられた施設です。平和教育部会研究所員から、フィールド・ワーク等でまずは自ら現地を訪れ、戦跡に触れたり、体験者から話を聞いたりすることの大切さや、地域の教材を活用した平和学習について話がありました。
午後からは、南あわじの中学校の沖縄への修学旅行を中心とした平和学習にとりくんだ実践報告の後、研究所員を中心に「『平和教育実践ガイド』を活用した平和学習」について実践の提案がありました。所員からは、戦争を加害と被害の多面的・両面的な視点から考える力を育て、戦争を防ぐ方法を考えることや戦争に対する当事者意識を育てる授業実践等の紹介がありました。
提案を受けた後のグループ討議では、各地域組合や分会のとりくみの交流をおこないました。平和教育にどのようにとりくんでいるのか、地域教材をどう発掘すればいいのか等、熱心に討議されました。参加者からは、「過去の出来事を正しく知ること、そして、知ることによってどう考え、未来へどうつなげていくのかがとても大切だと改めて感じることができた」「平和教育に対するイメージが変わった。身近な地域教材や絵本などを活用していきたい。まずは、校区の教材を見つめ直し、子どもたちとともに考えていきたい」「多様性、多面的な視野、みんなちがって、みんないい。どれも大切だと感じた」といった感想が寄せられました。
今回の集会が、平和教育を難しく考えるのではなく、身近なものとして捉え、実践していく契機になったのではないかと考えます。
今後も、県内各地域組合・分会で、『平和教育実践ガイド』を活用し、それぞれの地域・子どもの実態に応じて、戦争体験の継承、地域素材の掘り起こしとその教材化を推進し、兵庫における平和教育をいっそう深化・発展させていきましょう。
第31回栄養教員部夏季学習会を開催しました!
2019.08.05
8月5日、第31回兵教組栄養教員部夏季学習会がおこなわれ、約140人が参加しました。
栄養教員部は、1976年結成以来、「食はいのち」をスローガンに「学校給食を中心にすえた食育」を学校・地域全体で推進しており、その一環として毎年「夏季学習会」を開催しています。
全体会では、「ともに考えよう、献立の中から見える課題」をテーマに、西本睦美さん(神戸)、釜本恵美さん(川西)、友定宏美さん(明石)、花畑英子さん(姫路)、西尾彩加さん(豊岡)、井口直美さん(多紀)の6人の先輩栄養教員から、各地域の実態や課題、食物アレルギー対応、ノロウイルス対策などのお話をしていただきました。参加者からは「自分の勤務している施設と比較しながら、課題を見つけることができた」「単独校・センター・特別支援学校での形態の工夫や細かいアレルギー対応等がどのようにおこなわれているのか学ぶことができた」「もう少しアレルギーのある児童・生徒への配慮した献立を作成しないといけないと感じた」などの感想が寄せられました。
午後からは「食物アレルギー対応」「衛生管理」「中学校における給食・食育」「特別支援学校(支援の必要な児童・生徒への対応を含む)における課題」「共同調理場における課題」のテーマごとにグループ討議をおこないました。
栄養教員部は、すべての学校・地域でさらに食育を充実させるとともに、安全・安心の学校給食の充実と組合活動の発展と組織拡大・強化にむけ、今後もとりくみをすすめていきます。
青年部サマーセミナーを開催しました!
2019.08.04
8月3日~4日、県立南但馬自然学校にて「Hey Enjoy!ギュギュっと一致団結 みんなでわっしょい(話・輪・和)!!」をテーマに、青年部サマーセミナーを開催しました。県内各地域組合から青年部員270人の参加がありました。
初日の講座Ⅰでは、青年部OBや地域組合の書記長を招いてパネルディスカッションをおこないました。講座を通して、「青年時代の失敗談」「組合に入って心強かったこと」「もし組合がなかったら」「青年部に期待すること」などを考えました。参加者の中からは「青年部活動を『自分事』として考え、行動していきたいと思った」「もし組合がなかったらという話を聴いて、組合のありがたさを学んだ」「毎日の仕事は組合に支えられているんだなと改めて感じた」「魅力的な青年部をめざして、ベターと思うことを行動に移していきたい」等の感想が出ました。
講座Ⅱでは、それぞれのグループに分かれて学習をすすめました。「職場で困っていること」や「現状をよくするために2学期からできることは」などについて話し合いました。学校園所で困っている人をどう支えていくかや青年部として自分たちが今後どのようなとりくみをしていくのかなど多くの意見が出されました。サマーセミナーだけでなく、各自が自分の職場に帰った時、私たち青年がどのように主体的に行動していくべきかを考えられるよい機会になりました。
2日目の講座Ⅲは、教育的力量を高める学習活動・交流活動をおこないました。兵教組が提唱する体験活動に重点を置き、自然体験、社会体験、福祉体験などをとりいれた活動にとりくみました。1日を通して活動にとりくむことで、子どもたちだけでなく私たち教職員にとっても『体験』がきわめて重要であり、体験活動によって、「人と人とのつながり」「モノをつくることの大切さ」「協力・協働の重要性」などを実感することができました。
このサマーセミナーをきっかけとして、同じ想いをもった仲間が県内にはたくさんいることを実感し、その仲間たちと活動をともにすることで、つながりを感じたのではないでしょうか。青年部サマーセミナーに参加していただいたみなさんは、「人や自然とのであいやふれあいの素晴らしさ」、「体験を通して自ら学び考える喜び」、「働く仲間と語りあいつながりあう必要性」を職場・地域組合の仲間へとつなげてくれると思います。サマーセミナーへのご参加ありがとうございました。
第47回学校事務研究集会を開催しました!
2019.07.30
7月29~30日に、第47回兵庫県学校事務研究集会を開催しました!
日教組事務職員部長の薄田綾子さんからは、中央情勢報告をしていただきました。参加者からは、「学校事務職員の仕事内容は多岐にわたっている。働き方改革を強力に推進してほしいが、私たち自身も変わっていかないといけない」「36協定や定年延長など、私たち学校事務職員をとりまく課題がたくさんあるなかで、改めて団結してとりくみをすすめることの大切さを実感した」などといった感想が寄せられました。
パネルディスカッションでは、「学校事務職員の標準職務通知、研修制度~過去・現在・未来へ~」をテーマに討議がおこなわれました。兵庫県学校厚生会専務理事の井上淳一さんからは、「教員と同じように、学校の中で誇りをもって仕事をしている自分たちが、標準的な職務を明確にし、存在価値を認識してもらい、働きがい・やりがいのあるものにしていく。その結果、学校事務職員の地位の確立・向上をはかっていこうという多くの方々の熱い想いがあったからこそ『学校事務職員の標準的な職務通知』が出されるに至った」と当時の様子や思いを語っていただきました。
分科会では、「学校事務職員の仕事を考える」「学校事務労働のあり方・研修について」「組織強化と事務職員制度の確立をめざして」の各テーマにもとづくリポートをもとに、熱い討議が繰り広げられました。
女性部サマーワークショップを開催しました!
2019.07.25
7月25日、ラッセホールで、「性にとらわれず自分らしく生きよう~笑顔で両立するために~」をテーマに、2019女性部サマーワークショップが開催され、150人が参加しました。
講座Ⅰでは、勝木洋子さん(神戸親和女子大学教授)を講師に招き、「なぜ『性別で分けない名簿』についてとりくむのか」と題した講演を受けました。合理的な理由なく男女別に分けることについては、「性差別である」と問題提起し、全国でとりくみをすすめてきました。日教組がおこなった2016年の実態調査では、「性別で分けない出席簿の全校実施」は81.9%、「性別で分けない児童生徒名簿実施」についても81.9%と前回よりも若干すすんだものの、実施できない理由として「共通理解の不足」「一方的な決定」の他に「男女別の方が指導しやすい」「問題意識がない」などがあげられています。
すでに実施されている学校も含め、学校の中には、名簿をはじめ靴箱など、男女であらかじめ分けられている多くの実態が、隠れたカリキュラムとして無意識に性別役割分担意識を刷り込むことにつながっています。また性が二つしかないと考えること、思春期を「誰でも異性を気にし始める時期」ととらえることなどが、性的マイノリティーの子どもたちを苦しめています。「性別で分けない名簿等のとりくみ」をすすめる中で、学校がすべての子どもにとって居心地のいい場所になっているかを見直し、変えていくことが必要と述べました。
講座Ⅱでは、兵庫教育文化研究所・ジェンダー平等教育部会から、「教科の中の隠れたカリキュラム」をテーマに、授業実践の提案などを受けました。固定的性別役割分担意識について、さまざまな学校現場での事例を寸劇にした問題提起を受け、参加者同士が意見交流した後、課題についての解説がありました。参加者にとって身近な事例だったため、わかりやすく、気づきも多く、教職員の人権意識の大切さを考える機会となりました。
分科会では、第1分科会は、山崎達雄さん(社会保険労務士)から「未来のあなたのために~今から考える教職員のライフプランニング~」、第2分科会は、段林智子さん(くるみ助産院医院長)から「妊娠中の女性の体の変化と管理方法について」、第3分科会は、森谷尚史さん(芦屋)と花折了介さん(姫路)から「男性の育休取得の促進について」と題した講座がありました。各分科会では、熱い討議が繰り広げられました。
『こどもの詩と絵 第39集』表彰式・発刊集会の開催
2019.05.24
『ひょうご2018 こどもの詩と絵 第39集』の表彰式・発刊集会を、2019年3月3日(日)に開催し、県内各地より約 800人の子どもたちや保護者の方に来ていただきました。
みんなで身体を動かしながら「幸せなら手をたたこう」を歌ったり、「幸せなら手をたたこう」を歌いながら、「It's A Small World」を重ねて歌ったりと、楽しい企画のミニコンサートをおこないました。その後、「詩」と「絵」それぞれ学年の代表者として表彰状を受け取る子どもたち、「詩」の朗読をする子どもたち、「絵」の紹介をする子どもたちが舞台に上がり、晴れ晴れとした顔を見せてくれました。
今年度は、県内各地の教職員の協力により「詩」695点、「絵」1,785点の作品が集まりました。それぞれ8人の選者の方々に、「絵」と「詩」の選考をお願いしました。多くの作品の中から、「詩」118点と「絵」202点が選ばれ、第39集に掲載されています。子どもたち自身がそれぞれの生活を見つめた作品、自然の美しさに感動して表現した作品、おとなが気づかないような発想の作品、心の葛藤を表現した作品等があり、その作品一つひとつに子どもたちの感性があふれています。
兵庫県教職員組合は、多くの教職員からの「協賛金」に支えられ、「就学援助事業」、「東日本大震災・熊本地震に伴う被災地からの転入児童・生徒への就学支援」等の教育文化・社会貢献事業をおこなっています。その一つとして、『ひょうご こどもの詩と絵』の表彰式・発刊集会はおこなわれています。1979年国連の国際児童年を機に創刊され、今回は通巻第39集になりました。
作品が掲載されている子どもたちには、『こどもの詩と絵 第39集』を贈呈しています。子どもたちの感性を大切にしたこのとりくみを、今後も続けていきたいと考えています。
ひょうご教育フェスティバル(第68次兵庫県教育研究集会)を開催しました
2018.11.26
11月10日(土)~11日(日)の2日間、三木市において「ひょうご教育フェスティバル(第68次兵庫県教育研究集会)」を開催し、延べ約4,700人(うち、保護者・地域の方・子ども等は約1,000人)の参加を得ました。本集会は、「開かれた教研」として14年目となります。
全体会は、三木市立三木東中学校吹奏楽部による美しい演奏とともに始まりました。今年度は、全体会に引き続き「特別の教科 道徳 どのようにとりくむか」と題して記念シンポジウムを開催しました。「特別の教科」となった道徳に対して学校現場の教職員が感じている不安や課題を共有し、学校現場、管理職、行政、保護者の立場から意見を交流することで、私たちがめざしていく方向性を見出すことができ、充実した学びの時間となりました。
分科会は、第1分野「子どもを中心にすえた 楽しい学校づくり」、第2分野「地域と手をたずさえて 子ども・保護者の願う教育改革」と特別分科会「生きる力を育む教育」の24分科会で構成し、分会から地域教研へと積み上げてきた教研活動の実践を交流しました。今次教研には、保護者・地域の方のリポート53本を含め、総計381本のリポートが提出されました。
子ども体験・ステージ発表は、両日の昼休みの時間に開催しました。東播地区の子どもたちを中心に、「のこぎりで音楽」「ユニバーサルダンスショー」「バトン演技」「ダンス」が発表されました。展示・体験コーナーでは、地域の方々の協力を得て、「金物展示」「パソコン教室」「おりがみ・工作教室」「マジック体験」「そろばん製作実演」「勾玉・ペーパーウエイト作り」「かさい熱気球写真展」など特色あるコーナーを多数開設しました。また、「多文化共生センター展」「親子料理教室」「スタンプラリー」「子どもと親の劇場」も開催し、多くの子ども・保護者の参加がありました。子どもたちの笑顔があふれる、「地域に開かれた教研集会」を実現できたのではないかと思います。
私たちは今後も、創造的な教育研究活動の定着・発展と、保護者・県民の信頼に応える教育力量の向上をめざして、「いきる つながる みちひらく ~自立と連帯・共生の学びと教育~」をメインテーマに教育研究活動をすすめていきます。
地元三木市の関係者の方々、後援団体のみなさんをはじめ、多くの方々にご協力をいただいたことに心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
第41回平和教育実践交流集会を開催しました!
2018.09.18
第41回平和教育実践交流集会をたつの市で開催し、86人が参加しました。
開会行事に引き続き、平和教育部会研究所員を中心に昨年11月に発刊した「『平和教育実践ガイド』を活用した平和学習のとりくみ」について実践の提案がありました。実践ガイドでは、戦争体験を風化させないために、子どもたちを過去の戦争へとつなぎ、戦争に対する当事者意識を育てる授業展開例が数多く掲載されています。また部会では、知識や価値観を一方的に教え込むのではなく、子どもたちが自ら考え判断したり、感じていることを自由に討論したり表現したりできる学習が大切であることを提起しています。研究所員からは、子どもたちが分かりやすいように絵本や写真などを教材とした授業実践の紹介がありました。
参加者からは、「研究所員の方々の実践提案を聞いて、平和教育の新たな切り口を知ることができて大変勉強になった。早速、実践しようと思う」といった感想が寄せられました。
午後は、揖龍の小・中学校・青年部のとりくみとして、「地域と連携した平和教育」「校外学習や修学旅行での平和教育」「平和教育の推進にむけて」の実践報告がありました。その後、報告を受け、12のグループに分かれて各地域組合や分会のとりくみの交流をおこないました。地域によって修学旅行の行き先や平和教育部会の有無などにちがいがあるなど、課題があるなかでそれぞれのとりくみが交流され、平和教育をどのように広げていくのか熱心に討議されました。
参加者からは、「グループ討議から、物事を一面的に見るのではなく、多面的に見る考え方をいつももっておく必要がある」「平和の最大の敵は『無関心』、戦争の最大の味方も『無関心』という言葉が大変印象的であった」「職場で語り合い、若い教職員とともに学びを深めていきたい」といった感想が寄せられました。
今回の集会をひとつの契機として、「戦争をなくせば平和」という平和観にとどまらず、地球規模の問題ととらえて平和・人権・環境・共生にむけた教育を地域や保護者と手をたずさえてすすめていく必要があります。またその実現のために、「子どもたちにとってゆたかな学びとは何か」を追究していかなければなりません。
今後、県内各地域組合・分会で、『平和教育実践ガイド』を活用し、それぞれの地域・子どもの実態に応じて、戦争体験の継承、地域素材の掘り起こしとその教材化を推進し、兵庫における平和教育をいっそう深化・発展させていきましょう。